内臓マッサージと言えば、チネイザンの創始者マンタック・チア(謝明徳)の作ったチェンマイのタオガーデン、ヨン様、サッカーのベッカム夫妻、ナオミキャンベルが訪れたというホアヒンのチバソムなどの滞在型の高級リゾート・スパが有名です。
チネイザン(氣内臓)は、タイマッサージではありません。
その手技はどちからと言えば、中国式マッサージに近いものです。
チネイザンの創始者謝明徳氏は、タイで生まれ、香港やシンガポールで学んだ中国人です。
そのご自身の著書でチネイザンはタイでDr.Mui Yimwatanaに学んだとされていて、最初に彼のHealing Tao Systemのセンターを開いたのがチェンマイです。
タオ(道教)思想や気功、太極拳などをトータルで学ぶシステムが「東洋の神秘好き」欧米人の心をとられえました。 |
そしてチネイザンの「内臓と感情との相関性」の概念が、ストレス社会のアメリカ人や西欧人の心を射止めて、その部分が突出して有名になったと言えます。
チネイザンは、タオ(道教)、気功、太極拳などを中心にすえ、メディテーション、ヨガ、ムエタイ、カンフー、合気道、陰陽五行、アーユルヴェーダ等の影響をうけながら謝明徳氏がトータルな健康療法として体系化した「Healing
Tao System」の中の一部にすぎません。 |
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本来は、そのシステムを体系的に時間をかけて段階をへて学ばなければなりませんでしたが、最近はタオガーデンにとては、非公式ながらチネイザンの部分だけチェンマイの巷に流出し、誰でも簡単に安く習うことができるようになって来ていまが、タオガーデンとのトラブルも起きています。 |
江戸時代の腹診図 |
中国ではお腹を触るのを好まず、東洋医学のお腹に関しては日本の方が成熟しているようです。
東洋医学のお腹の診断法に関しては、「腹診・腹証」があります。 お腹を強く押すチネイザンに対し、ソフトタッチであるタイマッサージのお腹マッサージは、「ソフト・チネイザン」と呼ばれています。
タイマッサージのお腹マッサージは、女性は膝を曲げて立てて施術します。
これは子宮をリラックスさせるためですが、タイマッサージは、お腹の筋肉をリラックスさせるためには、膝を立てた施術の方が適していますし、またこの姿勢の方が腰に負担がかかりません。 タイマッサージのお腹マッサージは、お腹のハリとコリ、ヒエを取り除き、お腹を突きたてのモチのように柔らかくすることにより、
①小腸を刺激して、免疫機能を高め、病気に負けない体にする
②大腸をマッサージして蠕動運動を促進し、ガスの排出や排便を促す
③動脈を加圧し、体全体の血行を改善する
④腰の悪い人は、お腹が固くなってることが多いので、お腹を柔軟にして腰痛の改善または予防するのが目的です。
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お腹をやわらかくすると言うことは、お腹全体がバランスをとれていて、張っている部分や凝っている部分がなく、また部分的に冷たいところがないことです。
ここでも、例えば、何回押すのかとか、何回廻すのかとかの問題は、その症状により変わってくるということを良く理解してください。
タイマッサージでは、お腹のお臍の上あたりで、血止めをすることもあります。
この太い腹大動脈を加圧して放つことで、体全体の血行が改善されます。
チネイザンでもこのテクニックをとりいれてますが、リラクゼーションのタイマッサージでは、心臓に近く危険性があるので教えていません。 |
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お腹の9ポイントは、おヘソに向かって押しだすように圧します。
効果は、胃腸を刺激し蠕動運動を促進して、お腹の中のガス溜まりを解消します。
ガスが溜まり易い場所は、胃や盲腸、右結腸曲や左結腸曲です。
また腹部大動脈や人腿動脈を刺激し、上下半身の血行を改善、骨盤内側の泌尿器や生殖器系の血管も刺激します。
腰痛の人はお腹が固い人が多いのですが、腰痛に関係するインナーマッスルである大腰筋の柔軟性も回復します。
大腰筋は脚と背骨を結ぶゴムのようなもので、強すぎても弱すぎても腰痛の原因になります。
スポーツ選手などは強すぎて腰痛になりやすいです。 |
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お腹の6ポイントは、おヘソから指2本の間隔に並んでいます。 |
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9ポイントの2456は、胃腸内のガスをデトックス(悪い風の排出)します。
258はお腹、脚の血行改善。
19は骨盤、会陰部の血行改善
2378は大腰筋の柔軟性を回復し、腰痛の予防、改善効果があります。 |
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