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タイマッサージの秘訣と独特のリズム |
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チェンマイ式タイマッサージの秘訣には、3つの原則があります。
これはチェンマイ式タイマッサージをチェンマイ式タイマッサージらしくしている特長です。
これらの秘訣を意識して、タイマッサージを練習しましょう。 |
施術姿勢の原則…美しく |
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タイマッサージは、「先ず姿勢を美しく、あとの技は自然についてくる」と言われます。
つまり、姿勢を美しく施術することは、チェンマイ式タイマッサージの大命題です。
では、美しい施術姿勢のポイントはどんなものでしょうか。 |
それは、
①背筋がまっすぐ伸びている
②腕がまっすぐ伸びている
③体のバランスがとれている
の3つのポイントです。 |
これらのポイントを守ることは、気持ち良いマッサージができるとともに、セラピスト自身にも「ムリ・ムダ・ムラの無い」マッサージができるようになります。。
ムリ(無理)の無いとは、腕や親指の部分的な力で無理に押すのでなく、ツボに体重をかけて押してやることで、セラピストの生命である親指や腕を傷めないことにもなります。
ムダ(無駄)の無いとは、セラピストは、1日6から8時間施術をするわけですから、体をうまく使って押して行くことで無駄なエネルギーを使って体を消耗させないようにすることです。
ムラ(斑)の無いとは、施術点を中心に体の重心があって、体がバランスがとて安定いるので、圧のコントロールが斑無くでき、体を無理にに捻ったりしないと言うことです。 |
チェンマイ式の命である「セラピストの体に優しい」コンセプトです。 |
チェンマイ式タイマッサージ施術は、独特のリズムの繰り返しなので、そこに音楽性が生まれ、施術者は踊りを踊っているようにも見えます。
タイの人は、技の流れの美しさをとても大切に考えます。
また、タイ人の手の動かし方、足の運び方、肩や腰の揺れ方に独特の規則性や美しさがあるように思えます。
これは、タイの文化であるタイダンスに関係のあるような気もします。
タイの人々は子供の頃から、学校や地域のコミニィティーで、タイダンスの基本を学んでいます。
そして、手、肩、腰、足の動きと、体のバランス、そして体で感情を表現する所作をを身に着けていいます。 |
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タイダンスと言うと、仮面をつけた舞踊(コーン)を思い浮かべますが、チェンマイなどの北の地方の舞踊は、フォーンと呼ばれ、ゆくっりした優しい踊り方が特徴的です。
タイダンスは、感情を直接的でなく、繊細な指の動きと、しなやかな身のこなしで表現し、琴、笛などの伴奏で踊ります。
次にフォーンの中で、有名なネールダンス(フォーンレップ)、ロウソクダンス(フォーンティアン)、ウェービングダンス(フォーンサオマイ)などの動画をかなりしつこくあげてみましたので、視聴してその動きを研究してみてください。
全部視聴したころには、タイの人のうごきの癖が読み取れると思います。
それは徹底的に激しさがないと言うか、抑えられていると言うか、省エネと言うか。
日本人いわく、腹が立つくらいゆったりとして、優雅と言うか、おだやかと言うか。
そして、細くて長いが、竹のようにしなりのある手足。 |
ネールダンス
(フォーンレップ) |
蝋燭ダンス
(フォーンティアン) |
ウェービングダンス
(フォーンサオマイ) |
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ネールダンス |
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蝋燭ダンス |
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ウェービングダンス |
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技の原則…優しく |
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技を掛けるときは、まず柔らかくソフトに掛けます。
そして、一定の深さに沈めて保持します。
技をぬくときも、ソフトが肝心です。
左は、親指の指圧の例ですが、どんな技も同じです。
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10カウントの指圧であれば、技のはじめが3カウント、深いところの保持が5カウント、技の抜きにかける時間が2カウントです。技を掛けるときは、まず柔らかくソフトに掛けます。
そして、一定の深さに沈めて保持します。
技をぬくときも、ソフトが肝心です。
左は、親指の指圧の例ですが、どんな技も同じです。
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10カウントの指圧であれば、技のはじめが3カウント、深いところの保持が5カウント、技の抜きにかける時間が2カウントです。 |
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これを「パッ」と1カウントで抜いてしまうと、クライアントは「ハッ」と気が戻ってしまって、今までやった技の気持ち良さが全部消えてしまいます。
技は特に終わり方が一番大切です。
日本人はせっかちなので、この場合は1カウントプラスして3カウントを意識してください。
仕上げが丁寧なのがプロです。 |
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流れは、ゆっくりです。 |
それは、ナマケモノがゆっくりと言う |
よりは、タイのシンボルであるアジア象が |
ゆったりと力強く歩く姿をイメージしてくだ |
さい。 |
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タイマッサージの歴史で学んだ再びイのエレファントマップ再びです。
タイの国は、象の顔の形をしています。
歴史でやりましたが、タイ人は今から1500年位前に、この地図の上方から、移住してきました。
そして、この時せっかちな人々は、下へ下へと行きました。
マレーシアとの国境の象の鼻の先の方までです。
マレーシアに近い南部は気質の激しい人たちが住んでいて、今でもテロや紛争の絶えない地域です。
バンコクは中くらいの気質でしょうか。
そしてチェンマイ(ランナー)地方は、とりわけ、のんきで、ゆっくりとした人たちが住んでいます。
それで、チェンマイ式のタイマッサージは、特に「ゆっくり=ゆったり」です。 |
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タイ人は全般に穏やかな気質です。
女性は朗らかで世話焼き、男性は親切で優しいです。
間違って、カップルになったしまった場合は、注意すべきは、女性は尋常でなく焼きもち焼き、男性は根っからの浮気者です。
このことが家庭問題に発展することはごく普通の日常です。 |
「ゆっくり」という速度のシュールな考察 |
「ゆっくりってどの位の速度?」
「秒速5センチメートル」
「秒速5センチメートルってどのくらい?」
「桜の花が落ちるスピード」
「お客様の気持ちよさがどこにあるのか 分かった気がした」
「それほどの速さでで施術すれば またきっとお客様に会える」
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スムーズな流れとは、流れの滑らかな連続性を言います。
そのポイントは3つあります。
①きれない流れであること(タッチ)
②きれいな流れであること(テクニック)
③きづかいが流れていること(コミニケーション)
です。 |
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流れは、ブチブチと切れて、とりとめがないと、クライアントの気も覚めてしまいます。
施術部分の移動も、自然さがあって、技と技のつながりも仕組まれていると、恍惚のまどろみを持続させます。
また、施術中は相手の体から手を離さない、「タッチングの継続性」が大切です。
片手が次の技をしかけに行く時は、もう片手が、クライアントに触れていて、ぬくもりを切らさないことです。
チェンマイ式は、特にクライアントを「まどろみの境地」に至らせているので、クライアントが「我に返る」きっかけを作ってはいけません。
クライアントは、施術者に何をされるかいつも不安を持っています。
この不安が解消されないと、脳が休まりません、「気持ち良さ」は実は脳が感じることなので、脳がリラックスしない限り気持ち良さを引き出すことは不可能です。
脳をリラックス=クライアントの不安感を取り除くのが、セラピストの「気づかい」です。
クライアントが寒くないか、寒かったら1枚毛布をかけてあげるみたいな、ところどころの気づかいを演出することです。
そのことでクライアントはセラピストを信頼して緊張をとき、脳はリラックスし、より気持ち良さを感じるモードにはいります。
③キヅカイが流れていること(コミニケーション)
です。
流れは、ブチブチと切れて、とりとめがないと、クライアントの気も覚めてしまいます。
施術部分の移動も、自然さがあって、技と技のつながりも仕組まれていると、恍惚のまどろみを持続させます。
また、施術中は相手の体から手を離さない、「タッチングの継続性」が大切です。
片手が次の技をしかけに行く時は、もう片手が、クライアントに触れていて、ぬくもりを切らさないことです。
チェンマイ式は、特にクライアントを「まどろみの境地」に至らせているので、クライアントが「我に返る」きっかけを作ってはいけません。
クライアントは、施術者に何をされるかいつも不安を持っています。
この不安が解消されないと、脳が休まりません、「気持ち良さ」は実は脳が感じることなので、脳がリラックスしない限り気持ち良さを引き出すことは不可能です。
脳をリラックス=クライアントの不安感を取り除くのが、セラピストの「気づかい」です。
クライアントが寒くないか、寒かったら1枚毛布をかけてあげるみたいな、ところどころの気づかいを演出することです。
そのことでクライアントはセラピストを信頼して緊張をとき、脳はリラックスし、より気持ち良さを感じるモードにはいります。 |
チェンマイ式タイマッサージは、筋肉の凝った部分を、ひたすら揉むようなマッサージと違って、ある一定の幅や変化をもったステップの繰り返しで揉むので、そこに独特のリズムが生まれます。
これは、チェンマイ式マッサージのサヌーク(楽しさ)の特徴です。 |
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押す場所のストロークは、点ではなくエネジーラインと言うセン(線)の観点から、一定の幅を持って押します。
よくあるストロークのパターンは、押し始めに戻るパターンで、「1・2・3・2・1」と元の場所に戻ります。
その箇所がより凝っていれば、このパターンを何回も繰り返すことになります。
押すラインの幅が、狭ければ、パターンは「1・2・1」となります。
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エネジーラインを指圧して行くテクニックでは、ワンツー、ワンツー、ワンツーのリズムで、指で歩くテクニックが使われます。
この場合は、後ろの指は、前を追い越してはいけません。
押しのバランスがくずれるからです。 |
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プレッシャーのかけ方のパターンとして良く使われるのは、強弱の変化です。
その箇所を、最初はソフトに、次は中くらい、そして最後は強くと言うふうな強さの変化をつけて押します。
これはソフト・ミディアム・ハードと言い略語でSMHと呼んでいます。
もちろん実践では、クライアントの表情や筋肉の状態を読みながら、時にSMMになったり、SSSになったりします。 |
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次に手順のストロークです。
先ず指圧の手順ですが、押す箇所の筋肉をまずウォーミングアップして温めたり、和らげてリラックスさせてから、プレッシャーをかけます。
そして強いプレッシャーの後は、かならずその箇所のプレッシャーで強張った筋肉をクールダウンしてリラックスしてあげます。
指圧にかかわらず、技の前後にウォーミングとクールダウンを施す癖をつけましょう。 |
特に脚とか腕とかのエネジーラインを整える施術では、このウォーミング・プレッシャー・リラックスのストロークの前後に、ストレッチが入ります。 |
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