タイマッサージスクール無料講座。チェンマイにあるタイ国文部省公認のチェンマイクラシックアートタイマッサージスクール(CCA)の無料オープン講座です。タイの教科書的タイマッサージの分類から少し広めて説明してます。テクニックやスタイルの分類、マッサージの種類最後にチェンマイでのタイマッサージスクール選びの注意点についてもふれています。


4時間目

タイのタイマッサージの教科書は、タイマッサージの分類を①宮廷のマッサージ(ラーチャサムナック)②庶民のマッサージ(チャロイサック)の2つ分けて、①は王室で育ち、②は自然発生的に起こったとされていいます。
タイ伝統医学は、もともと祈術・タイマッサージ・タイハーブで構成されるのですが、この祈術を非科学的なものとして、タイ伝統医学から排除して近代的な西洋医学と肩を並べられるタイ伝統医学として、標準化しグローバル化しようとする試みがされてきました。
しかし、バンコクのタイ伝統医学校のワットポー、チェンマイの伝統医学校のオールドメディソンを有名にさせたのは、タイ伝統医学
のタイマッサージではなくそれぞれの併設施設で教えられ始めたリラクゼーションのタイマッサージです。
タイ伝統医学のタイマッサージは、治療のためのマッサージです。
治療ということは、医療行為や医療類似行為ですから、他の国で受け入れるためには西洋医学なみの根拠が必要になります。
リラクゼーションのタイマッサージは、健康増進のためのマッサージで、教育機関としては文部省が管轄して、国の許可を出しています。

文部省がリラクゼーションのタイマッサージの教育機関を政府の法律をもって規制しはじめたのは10年位前からで、比較的最近のことです。
日本人の中では、「政府認定」が少しズレた意味あいで一人歩きしてるようです。
これはタイ政府がリラクゼーションのタイマッサージを、タイの文化として、タイマッサージを「タイ国固有の知的財産」と位置づけて、国をあげて標準化・グローバル化をはかっていて、今後もその方針であるということが本来の重要な意味あいです。

ですから、「リラクゼーションのタイマッサージ」がどこの国に行こうとも、いたずらに批難され排他されることなくタイ国の文化として、受け入れてくださいねという意味あいも含んでいます。
例えば、日本であれば、私たちが日本の指圧を敬意を持って扱っているように、日本の国もタイマッサージを同じ敬意を持って扱ってくださいねということです。
ホーム
理論講座
1時間目
タイマッサージ道
2時間目
癒しの瞑想
3時間目
タイマッサージの歴史
4時間目
タイマッサージの分類
5時間目
四大元素理論とタイ伝統医学の基礎
6時間目
10本の主要エネジーライン
7時間目
行列のできるマッサージ
8時間目
タイマッサージの秘訣と独特のリズム
9時間目
タイマッサージの4ポーズ
10時間目
タイマッサージのテクニックと略語
11時間目
タイマッサージの解剖生理学(1)
12時間目
タイマッサージの解剖生理学(2)
13時間目
タイマッサージの法律
14時間目
タイハーブとタイ伝統医学
15時間目
ルーシーダットンとヴィパッサナー瞑想
16時間目
理論テスト

               タイマッサージの分類
テクニックの分類
イマッサージの分類です。
分類がはっきりするように先ずタイマッサージのテクニックの分類をしておきます。

タイマッサージのテクニックは3つに分類されます。

テクニック1は、「エネジーポイントマッサージ」です。
エネジーライン上のポイントを「点」でとらえて押す指圧です。
このテクニックは、体の中の内臓や器官と体の表面には、位置的な因果関係があると言う考えに基づいています。
体のある位置を押すと、内臓の関連部分が刺激され、その動きが良くなるのです。
この方法は中国の経穴や鍼の考え方に似通っています。

テクニック2は、「エナジーラインマッサージ」です。
エネジーラインの経路「線」整えるマッサージです。
このテクニックは、地方の知恵で、効果的なセンと言う体のラインを経験的に発見したものです。
センを押すことによって、センの詰まりを解消させ、エネルギーの流れを良くし、感覚を鋭くし、身体器官の動きを良好にします。

テクニック3は、「ストレッチマッサージ」です。
エネジーラインを「面・立体」的にとらえて伸ばすしたり、捻ったりするストレッチです。
体の各部位を伸ばすストレッチです。
筋肉を伸ばし、筋肉と腱を弛緩させます。
北地方(ランナー)のスタイルは、その華やかなストレッチポーズがよく知られ、一見危険なように感じられますが、熟練したセラピストによれば、安全で身心のリラックスに役立ちます。
またそこには「楽しい」と言う要素もあるのです。

スタイルの分類
次にタイマッサージのスタイルも3つに分類されます。
大きくは宮廷マッサージと庶民のマッサージの2つに分けますが、庶民のマッサージをさらに2つに分類したため3つに分けています。

スタイル1は、ラーチャサムナック、これは王室で保護されたタイ伝統医学の治療のマッサージで、現在はロイヤルマッサージと呼ばれています。

ロイヤルマッサージの特徴は、宮廷で、目下の者が目上の者に施すものですから、形式・作法が厳格です。
例えばセラピストがクライアントにアプローチするには、離れた距離から座敷を擦り寄って行く感じになります。
 またクライアントの顔を見てはいけません。
基本的にツボ押しで、指圧のマッサージですから、親指を酷使します。
親指の胡坐ですわり、親指を含めて5本の指、または3本の指で、床から体を浮かせる訓練が必要です。
セラピストもクライアントもお互いに痛い!マッサージです。
タイのロイヤルマッサージのテキストより
チェンマイクラッシクアート・タイマッサージスクール(CCA)のテキストより
次にチャロイサックと言われる庶民のマッサージです。
チャロイサックの特徴は、セラピストとクライアントに上下関係がありませんから、厳格な形式や作法はありません。
親指以外にも、手のひら、肘、膝、足など、使えるとこを使用します。
2人ヨガと呼ばれるリラクゼーションのマッサージですから、クライアントのみならずセラピストもストレッチして、気持ちよさを共有するリラクゼーションのマッサージです。

スタイル2のバンコク式は、ラーチャサムナックの先生たちがプロジュースした庶民のマッサージと言う背景があります。
エネジーポイント、エネジーライン、ストレッチを適度に並べたマッサージで、メリハリのあるマッサージで、技の数もそれほど多くなく、また難易度も低いため、覚え易いマッサージといえます。
スタイル3のチェンマイ式は、ストレッチの技が多いのが特徴です。
ライナー地方には、アオマーンという体のスジをストレッチするマッサージはが古くからあります。
エネジーラインを緩めてから、エナジーポイントを指圧、またエナジーラインを施すというゆったりして、丁寧な手順の施術は、バンコク式とちがって、むしろまどろみの世界に誘うマッサージです。
技の数は非常に多く、難易度が高いものも含まれ、習得には少し時間がかかります。
ランナーのアオマーン
※初めてタイマッサージの習われる方のよくある思い違いは、「施術をコピーテキストの通りにすること」が実際の施術だと考えていることです。
ここにあげた、チャロイサックの分類のバンコク式とチェンマイ式の「○○式」は、いわゆる政府に認められているテキストの形式です。
そのテキストの流れは、各スクールがどのように、どんなテクニックを教えたいかとういう考えにたって、いくつかの流れの区切りを作って編集されたものです。
スクールはテキスト通りの流れ通りで施術することを意図して作ってるわけではありません。
実際ワットポーのテキスト通りに施術すれば、2時間くらい、チェンマイ式のベーシックのテキストで施術すれば4時間くらい施術時間がかかります。
実際の施術は、クライアントごとにテクニックや流れを変える繊細さが必要です。
スクールは、そのために生徒たちの引き出しにいっぱいにテクニックを入れてやろうと考えているのです。
なぜバンコク式セラピストはチェンマイ式に戸惑うのか?
バンコク式とチェンマイ式の相違点
バンコク式(ワット・ポー)とチェンマイ式(オールドメディソン)の違いについては、「違いがある」と言うだけで、今までその違いはあまり説明されてきませんでした。
一番良く使われる説明はチェンマイ式は「ストレッチが多い」というフレーズです。
ですから、追求すると結論的に「あまり違いがない」という結論になっていました。。

整理するとその違いは次の3つです。
1.文化的な違い
2.技の数と質の違い
3.施術スタイルに対する考え方の違い

なぜ、実務経験の豊富なバンコク式のセラピストが、チェンマイ式を習うと戸惑うのでしょうか?
それは、リズムやペースが違う(文化的な違い)ので、ついせっかちな施術になってしまうこと、技の100あまりは、当然習ってないテクニックなのでできません。(技の数と質の違い)
また、バンコク式で体を捻って施術するところは、チェンマイ式では、移動して体に負担をかけないように施術することなどです。(施術スタイルに対する考え方の違い)
バンコク式とチェンマイ式の相違点は、学校のカリキュラムの相違と言うことになりますが、おおまかな違いは、技の数の違いと言うことになります。
ここでは、バンコク式の総本山ワットポーとチェンマイ式の総本山オールドメディソンのベーシックについて述べますが、新しいスクールが次々とうまれる中で、現実的には多様性があります。
技の数は、その数え方によっても異なりますが、バンコク式100に対して、チェンマイ式200になります。
テキストどおりの施術時間では、バンコク式2時間、チェンマイ式4時間の技の量になります。またバンコク式の100の技はほとんどチェンマイ式と重なっています。
その他の細かい相違点は、
1.脚のエネジーラインの相違
2.腕のエネジーラインの相違
3.エネジーポイントの相違
4.血止め方法の相違
などです。


脚のエナジーラインは、同様に内側・外側3本ですが、外側のラインの1本の通り道が少し違います。
腕に関しては、チェンマイ式は表・裏各1本ですが、バンコク式は2本です。
手足のエネジーポイントは、指圧を重要視するバンコク式の方が多数あります。
下の手と足のツボをみてもらうと、バンコク式がほとんど前面がツボに対し、チェンマイ式は土踏まずとこ、あまり接触しない部分です。
血止めの方法にも若干の違いがあります。






タイマッサージの種類
ここでは、CCAのチェンマイ校で教えているタイマッサージの種類と内容をもとに説明していきます。
タイマッサージのレベルの表記なども、そのカリキュラムの内容も各スクールでまちまちですので、その人の勉強の仕方や能力により合う、合わないがありますので、各スクールでお確かめください。

また、チェンマイにあるからチェンマイ式のタイマッサージを教えているとは限りません。
ワットポーなどのチェンマイ校もありますし、スパ系のスクールではバンコク式になるのが普通です。
チェンマイ式
タイマッサージレベル1 
スタンダードⅠ
チェンマイ式の総本山オールドメディソンスタイルのいわゆるチェンマイ式タイマッサージをマッサージの基本(スタンダード①)として教えています。
1.仰向け 65テクニック
2.手と腕のマッサージ 25テクニック
3.うつ伏せ 32テクニック
4.座位 32テクニック
の内容で、1時間以上の施術テクニックが含まれて入ます。

CCAはこのもりだくさんの内容を1日8時間2日間16時間でで終わらせます。
これは主に日本人を対象としてるため
①日本人は時間を大切にする
②日本人は処理能力が優れていいる
③短時間で集中する方がダラダラやるより効率が良い
と言うことです。
また少し時間がとれる人や理解に不足のある人は、リピート授業として、同じ講座を再度受ける制度があり、合計で32時間となります。
授業中に下を向いてノートをとる無駄を省くため復習DVDをつけています。
同じ授業を頭から受ける利点は、初期のうちは、しっかりとしたテーマがないその場の思いつき練習は効率が悪いと考えているからです。
経験的にこの制度は実のあるものと評価されています。
またのフリーの受講制度と違って、新しい生徒と同様に扱いますので、「居場所がない居候(いそうろう)感」や「その場・時の状況で十分勉強できない」みたいな扱いの適当さ、曖昧さ、無責任さはありません。
L1は、仰向け、座位のみのカリキュラム内容で、1日6時間、5日間30時間でする学校もあります。
チェンマイ式
タイマッサージレベル2  
スタンダードⅡ
チェンマイ式の総本山オールドメディソンスタイルのいわゆるチェンマイ式タイマッサージをマッサージの基本(スタンダード②)として教えています
1.横向き 59テクニック
2.オーバーヘッド 10テクニック
3.お腹のマッサージ 10テクニック
4.フェイスマッサージ 31テクニック
の内容で、レベル1の施術テクニックをあわせて、2時間以上の施術が可能です。
この内容を1日8時間で終わらせます。
再受講とあわせて16時間です。
授業中に下を向いてノートをとる無駄を省くため復習DVDをつけています。
マッサージを始めたばかりのセラピストは、マニアル的な1時間のマッサージを繰り返しがちです。
それ以上の時間を頼むと、技が品切れになって、同じことを繰り返す
施術をしてしまいがちです。
またそれは、リピーターにとっても飽きがくるマッサージになります。
プロの施術者は、技はなるべく多く引き出しに入れておくにこしたことはありません。
テキスト流れは、あくまで、いろいろなテクニックを教えることに重点をおいた構成のものですが、これをレベル1とレベル2のテキスト通りに施術すると4時間以上の内容です。

L2は、うつ伏せ、横向きのみのカリキュラム内容で、を1日6時間、5日間30時間でするところもあります。
チェンマイ式
タイマッサージレベル3  
アドバンスⅠ
チェンマイのピシェット式のスタイルと、各地から集めらストレッチ技(ロイクロ式アドバンス)を、応用(アドバンス①)として教えています。
ピシェット式は、ピシェット氏の始めた硬くこわばった筋肉を緩和させるために、ヒジ・ヒザ・足、もしくは体全体で、無理に親指のみを消耗させることなく強く押す治療スタイルのマッサージです。
ピシェット氏の技は、ロイクロで、研究されリラクゼーションの流れの中で使える滑らかなキレイな技に生まれ変わりました。
本来レベル3とレベル4のロイクロ式アドバンスは、ヒジ・ヒザ・足を使って、強く押すまたは小さな力で、大きく押す技なので、実際の施術経験がある程度あり、体のことをよく分かっていることが前提の少し難しい技になります。
しかし、日本人にとって当スクールが海外ということもあって、再び訪れ機会も限定されることを考慮し、ロイクロ式アドバンスを2つに分割して、比較的やさしいものをレベル3としてまとめ、レベル1とレベル2からひき続き学べるようにしています。

授業は1日で8時間、リピートをあわせて16時間です。
チェンマイ式
タイマッサージレベル4  
アドバンスⅡ
チェンマイのピシェット式のスタイルと、各地から集めらストレッチ技を、応用(アドバンス②)として教えています。
かつてロイクロは、施術者=先生であったため実践的なリラクゼーションの技が飛躍的に進化しました。
CCAは、その時代のロイクロの先生たちが作ったスクールでもあり、その技を引き続き教えています。
チェンマイ式で特徴的な華やかなストレッチは、一見ダイナミックでプロレス技のような怪力が必要なように見えます。
しかしチェンマイ式のストレッチは、支点を十分に固定し、力点と作用点を近づけて、なるべく小さな力で大きく動かすバランス技です。

ピシェット氏は、元はオールドメディソンの先生ですが、オールドメディソンのトータルなリラクゼーションの流れの施術を否定して、治療系の対症療法的なマッサージを始めた人です。
技は素晴らしいのですが、治療系のコンセプトであり、プライベートゾーンにガチガチに入ってくる技もあり、日本では使いづらいところがあります。
これをロイクロのクッキー女史や矢嶋氏などの当時の先生方が、リラクゼーションの文脈の中で滑らかな文体に書き直したのがアドバンスの技と言われています。

CCAでは、授業は2日間で16 時間、リピートをあわせて32時間です。
チェンマイ式
 タイマッサージ レベル5 
 症状軽減法
ルーツはタイ伝統医学の理論に基づいた治療のための指圧(ツボ押し)です。
痛みのある部分の症状緩和です。
タイ語では「コッチュッ」と呼びます。
当然親指を駆使しますが、ツボをい押す前にレベル1からレベル4ののチェンマイ式のテクニックをふんだんに使って、使ってエネジーライン(セン)を十分に緩めることが先決です。

特に硬くなった筋肉部分には、レベル3-4のピシェット式の施術は効果があります。
日本では法律的に治療のマッサージはできませんが、タイマッサージの理論にしたがって、筋肉を緩めて、血行を良くして、その症状を軽減してやることができます。
 ハーブバルセラピー
タイの歴史は、隣国ミャンマーとの戦いの歴史です。
ハーブボールは、戦いで傷ついた兵士の打ち身や傷、疲労を癒したとされます。
ハーブボールは、数種類のタイハーブを布でくるんで紐で括ったハーブボールを、温めて体にあてる温熱シップ療法です。
タイではタイハーブは豊富に手にはいるため、生のハーブも使用されますが、ハーブを漢方薬のように乾燥させたハーブのハーブボールも実用的には使われています。
乾燥ハーブは、生のハーブの何倍もの量が使用されますので、効能が安定しています。
中に含まれるタイハーブは、タイ伝統医学の理論に基づいて、筋肉の疲労を取り除くハーブ、肌をキレイにするハーブ、気分をリフレッシュされるハーブなどの3つのグループのハーブが処方されたものです。
タイマッサージを組み合わせて、その後または並行して施術されるのが一般的です。

生のハーブを使った実習は、体験として楽しいのですが、実際に日本で使えうものはドライハーブと言うことで、実用的ではありませんので、CCAではドライハーブを中心に実習します。
よもぎ、どくだみ、かきどうし、紅花、モモの葉、まつぶし、柿の葉、びわの葉、ゆずの皮などの日本独特の生薬のハーブをを使ったユニークな取り組みをしているところもあるようです。
タイオイルマッサージ
タイオイルマッサージは、スエディシュ・マッサージ(スエーデン式マッサージ)が元になったタイマッサージです。
Swedish Massageの用語は一部でしか使われず、一般的にはClassic Massageと言われているようです。
スエディシュ・マッサージは、スエーデンのパー・ヘンリック・リン氏(1776~1839年)により考案されました。
パー・ヘンリック・リン氏は、生理学、解剖学理論を基に考案されたスエーデン体操の父として日本でも有名で、この体操は戦前に流行しました。
スエディシュ・マッサージの5つの基本ストロークは、
①Effleurage(軽擦)
②Petrissage(混練)
③Tapping(叩打)
④Friction(摩擦)
⑤Vibration/Shaking(振動/揺動)
です。
これは中国式マッサージの推拿(すいな)・按摩(あんま)の技法からヒントを得た可能性があるようです。
リン氏は大学を卒業後7年間世界各国を放浪し、見聞を広めましたが、この旅行で、中国人の武道家で推拿医師の明氏の影響を強く受けています。
タイ式では、プライ、カファライム、レモングラスなどのハーブ王国の豊富なアロマオイルを使い、タイ式マッサージのセンの理論を応用したオイルマッサージをします。
イメージは優雅なマッサージに見えますが、一般のマッサージに比べ、施術者は持続的に力を維持しなければならないため、一般のタイマッサージより疲労度が高いマッサージです。
ホットストーンマッサージ
ホットストーンマッサージは、石を50度前後のお湯で温めて、その石を体の上下に置くまたは挟んだり、石を体の上ですべらせてマッサージするものです。
タイの場合は、タイ式オイルマッサージ組み合わせて用いられます。
1933年にアメリカのマリー・ネルソンが開発して広めてきたLaStone
Therapy の手法は、54個のホットストーンと18個のコールドストーンを使います。
タイのホットストーンもコールドストーンも使いますが、オリジナルはマリー・ネルソンのラストーンをタイ式に応用したものだと考えられます。

ラストーンは、ネイティブアメリカンが、昔から用いてきた温石療法を発展させたものと言われています。
その発見?は、ハードワークで肩を痛めていたセラピストのマリー・ネルソンの問いかけに対する「霊的なお告げ」によるものとされます。
そのような生い立ちからホットストーンに用いられる修飾語は、石の波動や霊的エネルギーとか、石のパワーとか、少しスピリチュアルなものに傾いたものです。
タイ式ホットストーンの場合は温めた石の温熱効果が、体をホカホカにし、血行を促し、「えらい気持イイやないけー」みたいな現実主義的なシンプルな見地から、十分に説得力のあるホットストーンマッサージです。
もともと石を使用する療法は昔から世界各地にあってそれぞれその地元の石を使用していました。
ホットストーンの石は、インターネットでおもとめできます。
フットリフレクソロジー
フットリフレクソロジーは、人間の直接触れることのできない内蔵器官に対応した六十数か所のツボ(反射区と言います)を刺激することによって、内臓の働きを活発にし、体の自然治癒力を回復しようとする足裏健康法です。
タイ式のフットリフレクソロジーは、台湾式のものが、タイの元来のフットマッサージ技術と結びついたものです。
タイ式のフットマッサージも、フットリフレクソロジーと同じような反射区の概念も含まれていますが、台湾式のものの半分くらいのツボのカズです。
タイ式の要素がはいったフットリフレクソロジーの特徴は、「痛い」治療要素よりもむしろ「気持良い」リラクゼーションマッサージ要素です。
台湾式とは、若石(じゃくせき)式リフレクソロジーを言います。
若石とは、キリスト教の布教のために台湾に来たスイス人ジョセフ・オイグスター氏の中国名です。
ジョセフ・オイグスターは持病の膝のリウマチを直そうと、スイス人看護婦へディ・マザフレが書いた足の反射療法の本をもとに、膝の疾患を克服し、これを台湾に広め、ブームになりました。
1917年アメリカ人のウイリアム・フィッツジェラルド博士は、「ゾーンセラピー」(反射療法)と言う本を発表しました。
博士は、患者たちが身体の部分を押すことで痛みを抑えよとしているのに気づきました。
それが人体のある部分を圧迫することにより、離れた他の部分にも効果が及ぶというゾーン療法又は反射療法の始まりでした。
ヘディマザフレは、ゾーンセラピーの考え方を足に応用し、足の反射療法を確率し、フットリフレクソロジーの母と称されるアメリカ人のユナイス・イングハムの弟子とされています。
タイ式のリフレクソロジーは、台湾式のように強く押すことはひかえて、気持良いか、痛気持ち良い程度のプレッシャーです。
指圧前のウォーミングアップと指圧後のクールダウンの施術がタイ独特のものです。
トークセン
トークセンは、タイマッサージよりはるかに長い歴史をもつ、チェンマイ県の隣にあるランプーン県に伝わる伝統の治療法です。
ランプーンは、タイ族がタイの土地に移住してくる以前からこの土地に住んでいたモン族のハリブンチャイ王国の首都でした。
ランプーンに残る古文書には、ハリブンチャイ王国はチャーマデヴィー王女が仏暦1206年(西暦663年)に、薬剤医師500人、占師500人を連れて築いたとされています。

ハリブンチャイ王国は、13世紀にタイ族のマンラーイ王が滅ぼし、チェンマイに遷都するまでは、ランナータイ王国の首都とされました。
トークセンは、骨ぎわの筋肉の腱に杭をあて、それをリズムカルに木槌で叩いていくものです。
指で押すマッサージより即効性のリラクゼーション効果があると言われます。
リラクゼーション的に行われるものと、整体的に骨の調整を行う治療的なものがあります。

トークセンは基本の杭を木槌で、的確な場所に、リズミカルに打つことでも、長い繰り返しの練習が必要です。
そして、骨を実際に調整するには、アナトミー(解剖学)の知識と熟練した技術を必要とします。

また危険をともないますから、日本でどこまでの施術が許されるかわかりません。
CCAでは、リラクゼーションのトークセン(リラクセン)に絞って、基本的な施術を教えています。

リピーターのクライアントなどのタイマッサージの施術の中にデモンストレーション的に取り入れると新鮮で、楽しさが増します。
独特の杭と木槌は、一般のマーケットでは手に入れにくいものですからCCAでは、受講者には1セットさしあげています。
ルーシーダットン
CCAでは、108ポーズのルーシーダットンを教えています。
ルーシーダットンに関しては
ルーシーダットンとヴィパッサナー瞑想
に詳しく説明しているのでご参照ください
ベビーマッサージ

ベビーマッサージは、古くから世界各地で行われている「当たり前」のマッサージです。
それが欧米社会や日本でも、近年強く強調され始めました。
1920年代にアメリカの行動主義心理学の創設者ジョン・ワトソン(John Broadus Watson1878-1958)が、「子供を抱いたり、子供にキスをしたりしてはいけない、膝の上に坐らせてはいけない、必要があるのなら、子供がおやすみなさいをいう時に、額に一度だけキスをしなさい。
朝は子供と握手をしなさい」式の行動主義的な「ふれない育児法」を提唱。
アメリカの文化の強い影響を受けていた日本を含め、こう言う「ふれない育児法」の流行は、子供の行動異常や犯罪の凶悪化、自殺などの様々な問題を引き起こした要因の一つとされています。
その反省が「ふれる育児法」の流行にあるのです。
現在でも、その年代の人たちから「抱き癖をつけるな」みたいな言葉を良く耳にすると思います。
フランスのマルセル・ジーバー女史が、1956年、栄養不良が子どもの知能に与える影響を調査しに、ウガンダに行きました。
予想に反し、ウガンダの子供は、それまでどこにも観察されたことがないほど、早熟で賢く、知能の進んだ幼児達だったのです。
ウガンダの母親は陣痛を感じると、自分一人で子どもを産み、必要な始末をして、産後1時間もしたら生まれたばかりの赤ちゃんを抱いて親類縁者に見せて回るのです。
赤ちゃんは母親が首から吊した三角布の中で裸のまま母親の胸から離れることなく育てられます。
だから赤ちゃんは欲しくなればいつでも乳を飲み、母親は布1枚を隔てた肌のふれ合いから、赤ちゃんの気持ちをいつも感じ取ります。
赤ちゃんはオシッコやウンチがしたくなれば教えてくれ、その度に始末するので、吊り帯が排泄物で汚れること汚れることはないのです。
こうして育てられたウガンダの赤ちゃんは、生後48時間もすると微笑み、4~6週間で首が座り、6~7週で上手にハイハイし、自分ひとりでお座りしたといいます。 
※このウガンダの記事を著者『胎児から』の井深大(いぶかまさる 1908-1997年)氏は、他にも『幼稚園では遅すぎる』『0歳児の驚異』『井深 大の心の教育』などの著書があります。
ソニーの創業者としての井深大さんを知っていても、知的障害の娘さんをもち、子供の教育に公私ともに尽力された人物であることはあまり知られていません。

ベビーマッサージは、生後3ヶ月くらいから6歳くらいまでの幼児(infant)と子供(child)に施されるマッサージです。
そして、それは大人のマッサージのように肉体の疲れを癒したり、痛みを緩和したりするだけのマッサージではありません。
また時間を限定して、その中で画一的にするマッサージでもありません。

それは、母親や父親などの肉親が、その子供に日常の中で、長期的な視野で、無理なく自然に施す性質のものです。
これはマッサージと言うより、親子のコミニケーションとか、育児とかに属するものです。

肉体的その健全な発達や成長を促すことも一義ですが、肉親との双方向の精神的なふれあいを深めることが大儀にあります。
もちろん専門のセラピストもいますが、圧倒的に両親のパワーの方が有意義な結果をもたらします。
ですから、それは専門的な技術は必要ではなく、親が子供に毎日マッサージし、共に成長して行くものだと考えてください。

CCAでは、ベビーマッサージの基本を短時間で教え、その受講者が、また友だちや近所の人たちにそれを伝え、その人たちがまた他の人に伝えて、ベビーマッサージの技術が日本中の生活習慣になってくれることを願っています。ベビーマッサージの練習用の人形も特別なものは必要なくトイザラスのYou&Meなどで十分で、1500円くらいです。
トイザラスYou&Me
授業の内容をすべて書きとめようとするタイプの人がいます。
ですから、書きとめることに忙しくて、先生のデモンストレーションを見ていません。
そして、練習するときには、メモの文字の表現をたよりに組み立てて行きます。
そして、まったく別物の施術をすることになります。
細かい動きを微細に描写をしなければなりませんから三島由紀夫くらいの文章力がないと無理なわけです。
先生の実技は、むしろ映像イメージとしてたたきこんでおいた方が役にたちそうです。
そこで、授業中は先生の動きに集中してもらって、流れなどは後でDVDをみていただく意味で各講座に「復習DVD」をつけました。

ある程度の動き、手順は後日復習DVDで復習してもらえばいいわけです。
そういう意味では、復習DVDの映像とか音とかには完成度はあまりありませし、DVDのみで学習するように体系的にも作っていませんのでご了承ください。

※三島由紀夫の「暁の寺」は、豊穣の海という長編小説の第三部目。
輪廻転生をテーマにした小説で、各巻20歳で夭折する主人公は、タイの王女月光姫へと生れかわったと言うエキゾチックな心理小説です。
暁の寺とはバンコクのワット・アルンの和名。
チェンマイでの学校選びについて
結論を先に言っておきます。
悩まずに、直感で、ズパッと決めてください。
それは縁みたいなものでも良いです。
新しいことを始めるには、後から修正して行くしかないです。
第一歩はどんな一歩であっても間違っていないと思います。

現在は、インターネットを通じて、ホームページ、ブログ、ツイッターと様々な情報が流されています。
それはある意味とても役に立つものですが、反面、その情報にふりまわされている人もいます。

情報の発信者は、常に新しいもの、特殊性、話題性を求めて、そこに自身のアイデンティティーを求めて発信するのですから、受けては益々迷うわけです。
そして、情報源のバラバラなものを、その脈絡から切り離して、判断基準なく、同じ平面に並べて比較するのですから、正しく判断することは不可能です。
これはもう、特に価値観の違う外国では自分で本物を見る目「批判力」を養う以外にありません。

■公認かどうか(スクールかどうか)
スクールの認定校かどうかということで悩む人はいっぱいいます。
法律的には、認定校でないスクールは存在しません。
タイマッサージを教えることはタイ政府の許可が必要なのです。
スクールは、タイ政府の定めた基準をクリアする必要があります。
それは先生の経歴から、カリキュラム、テキストの内容、トイレ、休憩所、非常照明などの施設の基準などと、様々なものに及びます。
スクールは一定の基準にあり、そういうものを運営コストとして負担しています。
私塾の場合は、法律の規制の外にいるわけですから、教える形式はプライベートで、タイマッサージの施術サロンと同じ形式で行うのが基本になります。
法律的にはスクールとは表示できず、、外国人専用として少し奥まっていることが特徴です。
いちおうこれも覚えておくと参考になるでしょう。
ただ、これらのことは日本人に関して言えばは、日本人がタイの法律で規制されているわけではありませんし、タイマッサージは実力の世界ですから、今のところ合法か非合法かの基準は実質的にはまったく関係がありません。
日本国内でそのことで不便をすることはないでしょう。
スクール選択の絶対条件ではありません。
この問題の本質的なことは、タイマッサージの人気化とスクールのマスプロ化にあるのでしょう。
世界各国から生徒が集まりますから、多いところは1クラス30人と言うところもあります。
タイマッサージは、あまり大人数で、画一的に習っても結果的に身に付かないという問題ができてきます。。
そして、そういう大人数のスクールで習って、満足度がなかった人たちの渡り歩き先が、私塾いうことになるわけです。
それがチェンマイにみられる私塾の必然性です。
スクール側の問題もあるわけです。

■手技の種類
チェンマイにチェンマイ式を習いにきたつもりが、選んだスクールはバンコク式だったという例もあります。
これは、最低調べておいた方が良いでしょう。
他に厚生省式もあります。
チェンマイで厚生省式を教えるところは、タイ人むけの職業訓練所なようなところに限られるような気がします。
これはバンコク式とチェンマイ式の手技を混ぜた実践的な「マニアル的な流れ」を作って教えているものですから、とりあえずセラピストをたくさん作って行くこということに適していまず。
そうやって厚生省式を学んだ施術者が、タイのマーケットに供給されるので、チャンマイのサロンでも厚生省式のマッサージを受けることは多いと思います。
バンコク式やチェンマイ式をスクールでしっかりと勉強した人は、施術を受けることで、読解できると思います。
チェンマイの施術サービスの場所として、少し変り種なのは「女子刑務所」です。
4km四方のお堀で囲まれた旧市街地の中にあります。
施術料は1時間120Bです。

軽犯罪の女囚ですので、こういう人たちが出所して、チェンマイでのセラピストとして活躍しています。
ここで施術を受けて、街中のサロンで再開することもしばしばあります。
スクールのカリキュラムは、たくさんの手技を教えるために、単元的に1つの流れを作っています。
それは英会話のスキットみたいなものでから「スキット的な流れ」と言います。
スキット的な流れには、この技も教えたいという思惑がはいりますから、必ずしも流れがキレイではないところもあります。
“My name is Tom”でスクールで教えても、実践では、くだけた形式で“I'm Tom”と言うこともあります。
スクールでは、応用の幅が広いように、きちっとした形式も教えておきたい考えています。
また巧いセラピストに学ぶ方が、スクールで学ぶより良いと考えてる人たちもいます。
これは英会話では、最初からブロークンな英語を覚えるようなものです。
日常会話だけ喋れるだけで、深みのある表現は不可能です。

■タイ人行くの学校・外国人の行く学校
タイ人は、公的な修了証書が必要なので、理論の講義があるところに行きます。
外国人だけを扱っている学校は、コスト的にこの部分を省いています。
日本人は、当然外国人の行くスクールに行くのが良いと思います。
何かの縁でタイ人だけ受け入れている学校に行ったとしても、そのために相手側や仲間に負担をかけていると言うことを考えてください。

■習う形態
グループ形式で、不特定多数の人たちと習う形態が一番多いと思います。
タイマッサージは、不特定多数の人たちに施術する商売ですから、いろいろな体格の人を扱った方が有意義です。
一方他人のペースにわずらわされたり、自分が全体に迷惑をかけるとか、そういう個々の人たちの影響を受けあうと言うことです。
プライベートで、先生と一対一で習う形式は、その人のペースで気兼ねなく納得が行くまで習える利点があります。
一方自分の施術姿が見えないとか、背後からの施術で、先生のデモンストレーションが目で確認できない、また先生1人にしか施術ができない欠点もあります。

■先生の質
基本的にタイの人たちは、ユルユルですから、教えたら、練習中は先生が寝てるなんて話も聞きますし、先生が私用でいなくなってしまうなんて話も聞きます。
それはタイ人の気質なのですが、タイに進出している日本の企業や外国企業ではそれをいかにマネージメントするかが課題なわけです。
でもこの業界はそこまでグローバル化していないわけです
それでも、「先生はそれを狸寝入りされていて実は見ていてくださる」とか、「自立心を養うためにいなくなるっていてくださる」とか解釈してくれる奇特な外国人もいるわけです。
タイ人にとってはありがたい誤解ですけど、カリスマ症候群なのかもしれません。
そのタイ人の自由気ままさに癒されるなら、正常だと思いますが。
結局先生の質は、授業を受けて、条件付けなしに、あるがままに判断するものなのでしょう。
タイの人はマイペンライ気質ですから、気質的に「手抜き」をしがちです。
だから、あまり持ち上げると、「手抜き」をしてしまいます。
日本人の消費者は、もっと厳しい目で現実をみつめるべきです。
必ずしもまじめで厳しい先生が好まれるわけではないし、質というより「個性」とか、教えるテクニックとか呼ぶべきものでしょうか。
それは口コミとか、インターネット上で発信されるのですが、発信者の質の問題もあるわけで、判断に迷うものです。
だまされたと思って行ってみるしかありません。

仮に物理学のアインシュタイインみたいな先生が、「万が一存在したとしても」、
物理学をぜんぜん知らない人が、いきなりアインシュタインに物理学を習いに行く必要はないような気がします。
それはアインシュタインさんにご迷惑をかけることになるでしょうから。
カリスマ症候群(シンドローム)は、日本人も白人もありますが、違いは白人はカリスマを作り上げて、自分がそのカリスマの左側に座してカリスマを販売し、日本人はそのカリスマを列について購入するという感じでしょうか。
カリスマは現れる時代から、作られる時代です。
カリスマ症候群(シンドローム)の深層心理は、「甘え」と言われますが、タイマッサージと言う職業は、ほとんど自分一人のプレーですから、自立心が一番必要です。
そこに個人とし独立できる(自分がカリスマになる)魅力があるのです。
カリスマや政府公認などの威光(プラシーボ)効果が欲しいところでしょうけど、タイマッサージは抽象的な商品でなく、施術が「気持良いか、気持良くないか」の具体的な商品ですから、結果的にあまり意味がありません。
プラシーボ効果は1回限りです。
タイマッサージは、やはり、リピーターが勝負です。
また施術がうまい先生が、必ずしも教えるのが巧いわけでもありません。
それは街で、毎日何十人も施術してる人の方が当然うまいでしょう。
でも、その施術者は教えるのがうまい分けではありません。
現役で一流大学に合格した人より、二浪した人の方が受験生に勉強を教えるには適しているのかもしれません。
たぶん先生のする施術と言うのは、毎日教えてる経験からきちっとした施術になるわけです。
まじめで厳しい先生は、面白くないとしても、結果的には身になるのかもしれません。
また有名な先生に教わったから、巧くなるわけではありません。
結局のところそれは、先生に自分の問題を押し付けているだけに過ぎないからです。
タイマッサージは「1パーセントの才能と、99パーセントの汗の世界」なのです。
とりあえずは、初心者は、ヘタクソな先生よりも更にヘタクソなのですから、習うことはあるのです。
あまり迷うようであれば今ではタイマッサージは「日本で学ぶ」選択もあります。
日本人の気質から考えれば、少なくともキチッとしたタイマッサージを教えてくれるでしょうから。

■学習環境
極端に言えば、何回もコピーされて文字が潰れたテキスト、洗濯されない汗まみれのシーツ、流れないトイレみたいな話も聞きます。
それも修行とありがたく受け取れる明るいタイプの人には良いでしょう。
私塾でも質素でこ綺麗な施設、工夫されたテキストと言うところもあります。
私塾はまったくオーナーの価値判断によります。
スクールは、一定の基準を満たしていると言うか、見たさなければならない分けです。

■受講時間
「何時間受講したらマッサージができるようになりますか?」と言う質問は良くあります。
当然の質問ですが、答えにくい質問です。
それは個人差が大きいし、本人の集中力や努力が大きくかかわってくるからです。
何時間やってもできない人もいます。
たぶん体力が無くて練習時間のほとんどが集中力を欠いて、無駄になっているのでしょう。
こういう人は、先ず体力がついてこないと無理です。
バンコク式は技が少ないので、ほとんどが練習時間になります。
チェンマイ式は技が多いので、ほとんどが教える時間に費やされます。
これがチェンマイ式が難しいと言われる原因です。
ですから、バンコク式を習ったら、「できた」という気はするでしょうし、チェンマイ式は逆に「できない」と言うフラストレーションが溜まります。
これがチェンマイ式の洗礼です。
そして、これも学校を渡り歩く原因にもなります。
スクール経営として、生徒に「できた」と言う感覚を与える程度のカリキュラムを組むのがうまいやり方です。
それでは、チェンマイ式は後3倍くらいの受講時間が必要となります。
外国人の受講者の受講可能な時間を考えると、それは難しいですから、その分は個人の努力に帰するしかありません。
ただ、スクールのテクニックとしての「できた」と言う感覚は気休めにすぎません。
学校は、保護された場所で、学校側は受講者が自尊心を傷つけたりしないように配慮し、また受講者自身が、プライドを傷つけられることから逃げることを許されています。
そういう保護された場所での練習は、個人に相当の厳しさがないと実を結びません。
そしてタイマッサージの受講者は、無垢な子供ではありません。
もう心が形成されていて、プライドや自尊心がいっぱい詰まっています。
ガラクタがいっぱい詰まった壺(ツボ)に水をたくさんそそぐのは難しいのです。
タイマッサージは、格闘技のようなものです。
稽古場で型の練習ばかりしていても強くなれません。
タイマッサージができるようになると言うことは、強くなると言う意味です。
学校での100時間の練習よりも、10人相手に10時間闘った方がはるかに強くなれるでしょう。
機会が許されれば、外で闘った後に学校に戻って練習するのは有意義なことかもしれません。
自尊心やプライドが打ち砕かれ、壺は空っぽになっているでしょうから、水はいっぱいはいります。

■日本語環境
片言の日本語の単語を並べられるだけで、「日本語できます」と言う看板を出しているところもあります。
実はタイマッサージに関しては、そのくらいの能力、右左上下みたいな日本語単語が言えれば十分です。
タイマッサージは基本的体で学ぶもので、抽象的な概念ではないからです。
本当に必要とすれば、生活の中の細々なできごとの説明や交渉ごと、病気になったり、盗難にあったり、何かトラブルに巻き込まれたりしたときの高度な日本語ですので、日本人レベルの日本語と、タイ人レベルのタイ語がないと用を成しません。
タイマッサージを習うことに関してはあまり神経質になる必要はありません。
日本語環境というときに、日本人的なサービス環境を意味してることがあります。
タイの人たちは、今のところ日本人のようなサービスを責任感をもってすることは気質的に難しいのです。
ですから、タイのスクールのHPやパンフレットを、日本人が無責任に日本人感覚で訳してしまうと、その表示と実態とはかなりギャップが生じてしまいます。
日本人の不動産屋チックな誇大広告感覚とタイ人の純朴なアバウトさとのギャップです。
これはカルチャーショックとしてあきらめましよう。

■受講料
メインの有名スクールと、そのスクール周辺に設立し、カリキュラム内容を同様にし、受講料をメインのスクールより安くしてぶらさがる形のサブスクールや私塾もあります。
ぶらさがり商法はタイの人の商方の特徴です。
バンコク式はワットポー、チェンマイ式はオールドメディソンの授業料を、暗黙的に、基準に設定されているような気がします。
ですからバンコク式は高く、チェンマイ式は安いと言うイメージがあります。
これはもともとオールドメディソンの授業料がとても安かったため、チェンマイは、全般的に授業料は安かったのですが、オールドメディソンの経営者が替わって、受講料を値上げしたため、標準が変わって、ぶらさがっている形の私塾なども値上げとなりました。
当然私塾は運営コストを省けるので、安くできるはずです。
それらが、受講料のしくみですから、そういう目で見ると理解しやすいと思います。

■タイのスクールの古き良き伝統
タイ人のタイマッサージ学校の古き良き伝統として、「卒業生はわからないところがあれば、いつでも練習に来ても良い」という制度を維持しているところもあります。
これは良い制度だと思います。
タイ人は、飛び級で喜んで卒業することはあっても、二度とスクールに戻ることはないようです。
そいうタイ人の気質によって、この良い制度は保たれています。
そうでなければスクールはそういう人で満員になってしまいますから。
これは本当にそれが必要な人のための「救済制度」と言うことです。
その制度だけが間違った意図で宣伝されてしまって、そこに人手をとられて、そういう良い制度が維持できなくなってしまって、後追い的に条件を厳しくしたり、居心地を悪くしたり、とりやめにするタイのスクールもあるようです。
今回の2011.3.11東北地方太平洋沖地震では、タイは国をあげて募金活動をし、多くのお金や物資を、暖かいことばとともに支援してくれました。
日本人は、こういう制度を当然の権利として主張して群がるのではなく、国際社会で孤立しないためにも、そういう場で少しでもお世話になったならば、その学校にいくらかのお金か品物をドネーション(寄付)するか、お手伝いをするような心づかいをもって欲しいものだと思います。
5時間目
四大元素理論とタイ伝統医学の基礎
参考文献・HP・ブログ等
「胎児から」井深大
Pehr Herink Ling
ピシェット
ロイクロ
ワット・アルン