CCA Japan タイマッサージスクール理論講座 
どんなマッサージもタイ人のDNAでサバーイになり、日本人のDNAで繊細になる
 
 


4時間目

タイのタイマッサージの教科書は、タイマッサージの分類を①宮廷のマッサージ(ラーチャサムナック)②庶民のマッサージ(チャロイサック)の2つ分けて、①は王室で育ち、②は自然発生的に起こったとされていいます。タイ伝統医学は、もともと祈術・タイマッサージ・タイハーブで構成されるのですが、この祈術を非科学的なものとして、タイ伝統医学から排除して近代的な西洋医学と肩を並べられるタイ伝統医学として、標準化しグローバル化しようとする試みがされてきました。しかし、バンコクのタイ伝統医学校のワットポー、チェンマイの伝統医学校のオールドメディソンを有名にさせたのは、タイ伝統医学のタイマッサージではなくそれぞれの併設施設で教えられ始めたリラクゼーションのタイマッサージです。タイ伝統医学のタイマッサージは、治療のためのマッサージです。治療ということは、医療行為や医療類似行為ですから、他の国で受け入れるためには西洋医学なみの根拠が必要になります。リラクゼーションのタイマッサージは、健康増進のためのマッサージで、集団授業を行う教育機関は文部省が管轄して、国の認可を出しています。文部省がリラクゼーションのタイマッサージの教育機関を政府の法律をもって規制しはじめたのは10年位前からで、比較的最近のことです。これはタイ政府がリラクゼーションのタイマッサージを、タイの文化として、タイマッサージを「タイ国固有の知的財産」と位置づけて、国をあげて標準化・グローバル化をはかっていて、今後もその方針であるということが本来の重要な意味あいです。ですから、「リラクゼーションのタイマッサージ」がどこの国に行こうとも、いたずらに批難され排他されることなくタイ国の文化として、受け入れてくださいねという意味あいも含んでいます。例えば、日本であれば、私たちが日本の指圧を敬意を持って扱っているように、日本の国もタイマッサージを同じ敬意を持って扱ってくださいねということです。余談ですが、地球の歩き方にチェンマイのタイマッサージスクルーとして、ITMとともに載っている日本人に有名なロイクロマッサージというスクールがあります。ここは文部省の認可を受けていません。7人以下で教えるプライベートスクールは、特に認可の必要がないと聞いています。
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理論講座
1時間目
タイマッサージ道
2時間目
癒しの瞑想
3時間目
タイマッサージの歴史
4時間目
タイマッサージの分類
5時間目
四大元素理論とタイ伝統医学の基礎
6時間目
10本の主要エネジーライン
7時間目
行列のできるマッサージ
8時間目
タイマッサージの秘訣と独特のリズム
9時間目
タイマッサージの4ポーズ
10時間目
タイマッサージのテクニックと略語
11時間目
タイマッサージの解剖生理学(1)
12時間目
タイマッサージの解剖生理学(2)
13時間目
タイマッサージの法律
14時間目
タイハーブとタイ伝統医学
15時間目
ルーシーダットンとヴィパッサナー瞑想
16時間目
理論テスト

 
              タイマッサージの分類
テクニックの分類
タイマッサージの分類です。
分類がはっきりするように先ずタイマッサージのテクニックの分類をしておきます。
タイマッサージのテクニックは3つに分類されます。
テクニック1は、「エネジーポイントマッサージ」です。
エネジーライン上のエネジーポイントを「点」でとらえて押す指圧です。
このテクニックは、体の中の内臓や器官と体の表面には、位置的な因果関係があると言う考えに基づいています。
体のある位置を押すと、内臓の関連部分が刺激され、その動きが良くなるのです。
この方法は中国の経穴や鍼、日本のツボの考え方に似通っています。
テクニック2は、「エナジーラインマッサージ」です。
エネジーラインの経路「線」整えるマッサージです。
このテクニックは、地方の知恵で、効果的なセンと言う体のラインを経験的に発見したものです。
センを押すことによって、センの詰まりを解消させ、エネルギーの流れを良くし、感覚を鋭くし、身体器官の動きを良好にします。
これも中国の経絡の考え方に似通っています。
テクニック3は、「ストレッチマッサージ」です。
エネジーラインを「面・立体」的にとらえて伸ばすしたり、捻ったりするストレッチです。
体の各部位を伸ばすストレッチです。
筋肉を伸ばし、筋肉と腱を弛緩させます。
北地方(ランナー)のスタイルは、その華やかなストレッチポーズがよく知られ、一見危険なように感じられますが、熟練したセラピストによれば、安全で身心のリラックスに役立ちます。
これはインドのヨーガに通ずるものがあります。
タイマッサージには、またそこには「楽しい(サヌーク)」と言う要素もあるのは独特です。

スタイルの分類
次にタイマッサージのスタイルも3つに分類されます。
大きくは宮廷マッサージと庶民のマッサージの2つに分けますが、庶民のマッサージをさらに2つに分類したため3つに分けています。
スタイル1は、ラーチャサムナック、これは王室で保護されたタイ伝統医学の治療のマッサージで、現在はロイヤルマッサージと呼ばれています。
ロイヤルマッサージの特徴は、宮廷で、目下の者が目上の者に施すものですから、形式・作法が厳格です。
例えばセラピストがクライアントにアプローチするには、離れた距離から座敷を擦り寄って行く感じになります。
またクライアントの顔を見てはいけません。
基本的にツボ押しで、指圧のマッサージですから、親指を酷使します。
親指の胡坐ですわり、親指を含めて5本の指、または3本の指で、床から体を浮かせる訓練が必要です。
セラピストもクライアントもお互いに痛い!マッサージです。
タイのロイヤルマッサージのテキストより
次にチャロイサックと言われる庶民のマッサージです。
チャロイサックの特徴は、セラピストとクライアントに上下関係がありませんから、厳格な形式や作法はありません。
親指以外にも、手のひら、肘、膝、足など、使えるとこを使用します。
2人ヨガと呼ばれるリラクゼーションのマッサージですから、クライアントのみならずセラピストもストレッチして、気持ちよさを共有するリラクゼーションのマッサージです。
スタイル2のバンコク式は、ラーチャサムナックの先生たちがプロジュースした庶民のマッサージと言う背景があります。
エネジーポイント、エネジーライン、ストレッチを適度に並べたマッサージで、メリハリのあるマッサージで、技の数もそれほど多くなく、また難易度も低いため、覚え易いマッサージといえます。
スタイル3のチェンマイ式は、ストレッチの技が多いのが特徴です。
ライナー地方には、アオマーンという体のスジをストレッチするマッサージはが古くからあります。
エネジーラインを緩めてから、エナジーポイントを指圧、またエナジーラインを施すというゆったりして、丁寧な手順の施術は、バンコク式とちがって、むしろまどろみの世界に誘うマッサージです。
技の数は非常に多く、難易度が高いものも含まれ、習得には少し時間がかかります。
ランナーのアオマーン
※初めてタイマッサージの習われる方のよくある思い違いは、「施術をコピーテキストの通りにすること」が実際の施術だと考えていることです。
ここにあげた、チャロイサックの分類のバンコク式とチェンマイ式の「○○式」は、いわゆる政府に認められているテキストの形式です。
そのテキストの流れは、各スクールがどのように、どんなテクニックを教えたいかとういう考えにたって、いくつかの流れの区切りを作って編集されたものです。
スクールはテキスト通りの流れ通りで施術することを意図して作ってるわけではありません。
実際ワットポーのテキスト通りに施術すれば、2時間くらい、チェンマイ式のベーシックのテキストで施術すれば4時間くらい施術時間がかかります。
実際の施術は、クライアントごとにテクニックや流れを変える繊細さが必要です。
スクールは、そのために生徒たちの引き出しにいっぱいにテクニックを入れてやろうと考えているのです。
なぜバンコク式セラピストはチェンマイ式に戸惑うのか?
バンコク式とチェンマイ式の相違点
バンコク式(ワット・ポー)とチェンマイ式(オールドメディソン)の違いについては、「違いがある」と言うだけで、今までその違いはあまり説明されてきませんでした。
一番良く使われる説明はチェンマイ式は「ストレッチが多い」というフレーズです。
ですから、追求すると結論的に「あまり違いがない」という結論になっていました。。
整理するとその違いは次の3つです。
1.文化的な違い
2.技の数と質の違い
3.施術スタイルに対する考え方の違い

なぜ、実務経験の豊富なバンコク式のセラピストが、チェンマイ式を習うと戸惑うのでしょうか?
それは、リズムやペースが違う(文化的な違い)ので、ついせっかちな施術になってしまうこと、技の100あまりは、当然習ってないテクニックなのでできません。(技の数と質の違い)
また、バンコク式で体を捻って施術するところは、チェンマイ式では、移動して体に負担をかけないように施術することなどです。(施術スタイルに対する考え方の違い)
バンコク式とチェンマイ式の相違点は、学校のカリキュラムの相違と言うことになりますが、おおまかな違いは、技の数の違いと言うことになります。
ここでは、バンコク式の総本山ワットポーとチェンマイ式の総本山オールドメディソンのベーシックについて述べますが、新しいスクールが次々とうまれる中で、現実的には多様性があります。
技の数は、その数え方によっても異なりますが、バンコク式100に対して、チェンマイ式200になります。
テキストどおりの施術時間では、バンコク式2時間、チェンマイ式4時間の技の量になります。またバンコク式の100の技はほとんどチェンマイ式と重なっています。
その他の細かい相違点は、
1.脚のエネジーラインの相違
2.腕のエネジーラインの相違
3.エネジーポイントの相違
4.血止め方法の相違
などです。
脚のエナジーラインは、同様に内側・外側3本ですが、外側のラインの1本の通り道が少し違います。
腕に関しては、チェンマイ式は表・裏各1本ですが、バンコク式は2本です。
手足のエネジーポイントは、指圧を重要視するバンコク式の方が多数あります。
下の手と足のツボをみてもらうと、バンコク式がほとんど前面がツボに対し、チェンマイ式は土踏まずとこ、あまり接触しない部分です。
血止めの方法にも若干の違いがあります。




厚生省式 (お役所式または標準式)
1990年代からタイ政府は、タイマッサージを国の財産として、標準化にのしだしました。
タイマッサージスクールの設立は文部省が許可し、タイマッサージのカリキュラムは厚生省が認可します。
厚生省式は、バンコク式とチェンマイ式を、足して二で割ったようなスタイルです。
標準化されたスタイルなので、癖がなく、効率的に短時間でタイマッサージ師や講師を生産できます。
タイ人は、公的機関で、安くまたは無料で、厚生省式を学ぶ機会が多いと思います。
必然的に、タイのマッサージ市場では、厚生省式が主流となります。
実際の話、チェンマイで、チェンマイ式の施術を受けれることは少ないです。
観光地のタイマッサージサロンは、ほとんど厚生省式です。
タイ人は厚生省式、外国人はバンコク式や、チェンマイ式を学ぶとういう図式ですが、将来は次第に厚生省式に統合されて行くのかもしれません。
 古きよき時代のユニークな天才たち
 バンコクのワットポーのカムトンが作り出したバンコクスタイル、チェンマイのオールドメディソンのシントンが作りだしたチェンマイスタイル。
タイマッサージの古き良き時代には、、チェンマイにも、愛すべきワンディー、レークチャイアのママレック、バーンニットのレックママ、盲目のマッサージ師シンチャイ、孤高のカリスマピショットなど、イケメンアイドルソム様など、学ぶべき癖のあるユーニークな先生たちがいっぱいいました。(まだいる人もいるかも)
そういう先生たちは、タイ人でなく、外国人たちが発掘して学んだのです。
こういうくせ者たちは、タイ政府の標準規格からはずれて消え去って行く運命にあります。
それは外国人が感じるタイでのタイマッサーの魅力とともに失われつつあります。
 
 孤高の天才ピシェトの授業風景(気がのらなければ1日お祈りで終わる)
 タイマッサージにおける楽しい、美しいの価値観
 
本来、タイ人の価値観として、サヌーク(楽しい)、ビューティフル(スワイ)の要素は、リラクゼーションのタイマッサージにはあるはずだったのだが・・・。
世界に広まったタイマッサージでは、このようなテクニックは、エンターテーメントとしてポイントがかなり高いが、国家の知的財産として、役人の管理下になったタイのタイマッサージとしては、危険行為として、大幅な減点ポイントでなのである。
そういう意味では、タイのタイマッサージはこれ以上成長しない。
タイマッサージの種類
ここでは、CCAで教えているタイマッサージの種類と内容をもとに説明していきます。
タイマッサージのレベルの表記なども、そのカリキュラムの内容も各スクールでまちまちですので、その人の勉強の仕方や能力により合う、合わないがありますので、各スクールでお確かめください。
また、チェンマイにあるからチェンマイ式のタイマッサージを教えているとは限りません。
ワットポーなどのチェンマイ校もありますし、スパ系のスクールではバンコク式になるのが普通です。
CCA講座No.1 チェンマイ式タイマッサージレベル1 基本施術(1)
 
チェンマイ式
タイマッサージレベル1 
基本施術(1)
チェンマイ式の総本山オールドメディソンスタイルのいわゆるチェンマイスタイルのマッサージの基本施術(1)です。
1.仰向け 65テクニック
2.手と腕のマッサージ 25テクニック
3.うつ伏せ 32テクニック
4.座位 32テクニック
この内容で、1時間~2時間の施術テクニックが含まれて入ます。
CCAはこのもりだくさんの内容をプライベート授業で、1日8時間2日間16時間で教えています。
これは日本人のみを対象としたカリキュラムです。
①日本人は時間を大切にする
②日本人は処理能力に優れていいる
③全体の時間を短くして集中する方がダラダラやるより効率が良い
という理由からです。
集団授業のクラスでは、仰向け、座位のみで、1日6時間、5日間30時間で教えているところもあります。  
CCA講座No.2 チェンマイ式タイマッサージレベル2 基本施術(2)
 
チェンマイ式
タイマッサージレベル2  
基本施術(2)
チェンマイスタイルの基本施術(2)です。
1.横向き 59テクニック
2.オーバーヘッド 10テクニック
3.お腹のマッサージ 10テクニック
4.フェイスマッサージ 31テクニック
の内容で、レベル1の施術テクニックをあわせて、2時間~4時間の施術が可能です。
この内容をCCAでは1日8時間で教えています。
レベル1とレベル2でチェンマイスタイルの施術は完璧です。
長時間の施術をリクエストされても技の在庫切れをおこすことはありません。
集団授業のクラスでは、横向きのみので、を1日6時間、5日間30時間で教えるところもあります。
横向きは、施術される方にとっては、体に負担なく(特にお太りの方など)、とても気持ち良い施術効果があるのですが、施術者の方は、体のバランスがとりにくいいので、安定するまでに練習量が必要です。  
CCA講座No.3 チェンマイ式タイマッサージレベル3 応用施術(1)
チェンマイ式
タイマッサージレベル3  
応用施術(1)
チェンマイのピシェット式のスタイルを、応用施術(1)として教えています。
応用施術とは、レベル1とレベル2のチェンマイスタイルの
施術の流れの中に組み込んでくださいという意味です。
ピシェットスタイルとは、「硬くこわばった筋肉を緩和させるために、ヒジ・ヒザ・足、もしくは体全体で、強く押す治療タイプの技」です。
これは親指を消耗させることなく強く押せることから、サム(親指)フリーテクニックとも呼ばれます。
施術者とって、親指は傷めるkとが多い、消耗品です。
生涯現役を続けるには、早いうちから、サムフリーテクニックを使って、親指の消耗を減らすことが重要です。

ピショットスタイルは、技は素晴らしいのですが、治療系のコンセプトであり、プライベートゾーンにガチガチに入ってくる技もあり、使いづらいところがあります。
このピシェット氏の荒技が、かつてロイクロという学校で研究され、リラクゼーションの文脈の中で滑らかな文体に書き直されました。
もちろん、それはピショット氏には「なんでやねん」ということなんですが・・・リラクゼーションは治療ではありませんから。
美しいことも重要です。

レベル3とレベル4は、ヒジ・ヒザ・足を使って、強く押す技で、ポイントを決めにくく、施術経験がある程度あり、体のことをよく分かっていることが前提の難しい技になります。
ある意味チャレンジです。
授業は1日で8時間です。  
CCA講座No.4 チェンマイ式タイマッサージレベル4 応用施術(2)
 
チェンマイ式
タイマッサージレベル4  
応用施術(2)
チェンマイのピシェット式のスタイルと、華やかなストレッチを応用施術(2)として教えています。
チェンマイ式で特徴的な華やかなストレッチは、一見ダイナミックでプロレス技のような怪力が必要なように見えますが、テコの原理を使て、体全体のバランスで、大きな力を引き出しますので、女性でも可能です。
俗に「スーパーストレッチ」と称します。
本来オールドメジソンのチェンマイスタイルには、ストレッチのコンセプトはありますが、スーパーストレッチは含んでませんが、「チェンマイ式=ストレッチ」のイメージはここから生まれました。
特に、リラクゼーションのタイマッサージに、エンターテーメント性、楽しい、美しいのコンセプトを含んでいるのも、広い意味での明るいチェンマイスタイルです。
もちろん、レベル3とレベル4のテキストは、胸をはって、文科省教科書検定不合格の技です。
※ ロイクロとは、クッキーさんが作った、プライベート授業を主体にしたマッサージスクールです。
かつて日本人の矢嶋氏などが活躍されました。
現役施術者=先生であったため実践的なリラクゼーションの技が飛躍的に進化しました。
今回のコロナ禍で閉校に至りましたが、多くの日本人セラピストも排出した古き良き時代の名門校といえます。CCAの先生たちもロイクロ出身です。
CCA講座No.5 チェンマイ式タイマッサージレベル5 症状軽減法
チェンマイ式
 タイマッサージ レベル5 
 症状軽減法
ルーツはタイ伝統医学の理論に基づいた治療のための指圧(ツボ押し)です。
痛みのある部分の症状緩和です。
タイ語では「コッチュッ」と呼びます。
当然親指を駆使しますが、ツボをい押す前にレベル1からレベル4ののチェンマイ式のテクニックをふんだんに使って、使ってエネジーライン(セン)を十分に緩めることが先決です。
特に硬くなった筋肉部分には、レベル3-4のピシェット式のテクニックは効果があります。
日本では法律的に治療のマッサージができるのは、百年あまりの伝統のある按摩マッサージの国家資格所持者か、医師免許のある者に限定されています。

アユタヤ時代に医療として発達した、少なくとも5百年の伝統をもつのタイマッサージの症状軽減法の理論にしたがって、リラクゼーションのタイマッサージで筋肉を緩めて、血行を良くして行くことで、思わぬ結果として、その症状を緩和されることもあるかもしれません。
CCA講座No.6 ジャップセンマッサージ
 
ジャップセン
  ジャップセンとは、タイ語でジャップ(つかむ)、セン(エネジーライン)を意味し、広くは、治療のマッサージ全般をさします。
ここではレイクチャイヤのナーブタッチやバーンニットなどのラインを伸ばしたり、揺らしたり、神経を弾いたりするランナー(旧チェンマイ)系のマッサージを言っています。
惜しくもチェンマイのレイクチャイヤのレックママや、ママニットなどのユニークな先人たちはもう亡くなってしまいました。
CCAはそんなチェンマイ系のジャップセンを伝えています。
治療系の刺激をリラクゼーションに取り込んで、イタ気持ち良い刺激を与えます。
常連のお客様に、新しい技のプレゼンスで、リピーターをサプライズさせるのもリピーターを飽きさせないコツです。
お客様は、日常の怒りや悲しみ、悔しさ、後悔をいっぱい詰め込んでサロンにやってきます。
これを癒してやるのが、リラクゼーションのセラピストの役目です。
CCA講座No.7 ハーブボールセラピー
 
 ハーブボールセラピー
タイの歴史は、隣国ミャンマーとの戦いの歴史です。
ハーブボールは、戦いで傷ついた兵士の打ち身や傷、疲労を癒したとされます。
ハーブボールは、数種類のタイハーブを布でくるんで紐で括ったハーブボールを、温めて体にあてる温熱シップ療法です。
 タイではタイハーブは豊富に手にはいるため、生のハーブも使用されますが、ハーブを漢方薬のように乾燥させたハーブのハーブボールも実用的には使われています。
乾燥ハーブは、生のハーブの何倍もの量が使用されますので、効能が安定しています。
中に含まれるタイハーブは、タイ伝統医学の理論に基づいて、筋肉の疲労を取り除くハーブ、肌をキレイにするハーブ、気分をリフレッシュされるハーブなどの3つのグループのハーブが処方されたものです。
タイマッサージを組み合わせて、その後または並行して施術されるのが一般的です。
生のハーブを使った実習は、体験として楽しいのですが、実際に日本で使うのは難しいです。
よもぎ、どくだみ、かきどうし、紅花、モモの葉、まつぶし、柿の葉、びわの葉、ゆずの皮などの日本独特の生薬のハーブをを使ったユニークな取り組みをしているところもあるようです。
CCA講座No.8 トークセンマッサージ
 
トークセン
トークセンは、タイマッサージよりはるかに長い歴史をもつ、チェンマイ県の隣にあるランプーン県に伝わる伝統の治療法です。
2600年の歴史がある言われますが、少なくともランナー725年の歴史の中で継承して来たものです。
  ランプーンは、タイ族がタイの土地に移住してくる以前からこの土地に住んでいたモン族のハリブンチャイ王国の首都でした。
ランプーンに残る古文書には、ハリブンチャイ王国はチャーマデヴィー王女が仏暦1206年(西暦663年)に、薬剤医師500人、占師500人を連れて築いたとされています。
ハリブンチャイ王国は、13世紀にタイ族のマンラーイ王が滅ぼし、チェンマイに遷都するまでは、ランナータイ王国の首都とされました。
トークセンは、骨ぎわの筋肉の腱に杭をあて、それをリズムカルに木槌で叩いていくものです。
指で押すマッサージより即効性のリラクゼーション効果があると言われます。
リラクゼーション的に行われるものと、整体的に骨の調整を行う治療的なものがあります。
トークセンは基本の杭を木槌で、的確な場所に、リズミカルに打つことでも、長い繰り返しの練習が必要です。
そして、骨を実際に調整するには、アナトミー(解剖学)の知識と熟練した技術を必要とします。

CCAでは、リラクゼーションのトークセン(リラクセン)に絞って、基本的な施術を教えています。
リピーターのクライアントなどのタイマッサージの施術の中にデモンストレーション的に取り入れると新鮮で、楽しさが増します。
十年以上つきあいがある家の修理なんぞを頼んでいる大工さん。

背骨の骨がずれて、起き上がれず、病院のベッドで手術待ち。
1年ほど仕事ができないと電話で聞かされた。

それが1週間くらいで元気になってやってきた。

 病院の外科で手術を待つ状態だったが、トークセンのクリニックを教えてもらって、3回ほど通ったら骨のズレが完治した。

治療としては トークセンには期待するところ大である。

たくさんの人の肩痛、腰痛や四十肩などの症状が実際に治療できている。

タイでは、トークセンで治療するには医者になるか、その分野に属するかは確かではないが伝統医学のタイマッサージの国家資格(タイ人のみ)をとるしかないだろう。
ひと頃、トークセンを使った無料の治療をしている有名な坊さんがいた。

 警察官に法律違反として知っているので、毎月高額な賄賂をせびられながら治療を続けるていた。
これを政府の厚生省がでてきて、潰しにかかって、しばらくは闘っていたが、現在はは静かにしていると思いきや、最近この不屈の反逆のトークセン坊主シーライは、また復活している。
許可はもらったとか?ぜで、この坊さんはそんなに治療のトークセンにこだわるのか、CCAのブログを探して読んでみてください。

※一説には、トークセンは、タマリンドの木や、雷が落ちた木で作られた稀な高価なものが良いとされる。
エネルギーが宿るからだ。
これは、ホットストーンの 火山岩の話と似ている。
科学的には、雷が落ちた木は水分を失うからボロボロになってしましいトークセンにはむいていない。
むしろ、親指の代わりに、消耗してくれるものだから、一種の消耗品として安価なもので良いような気がする。
ダオ先生ランナー式トークセン学校のメオ先生によると
『本職のトークセンマッサージ師の使うトークセンは、それに力と魔力を感じられる。
良いトークセンは、音の響きと力があり、打ち手の手にしっかりヒットして、手からこぼれることがない。
そして昔からの言い伝えでは、木の音はその響きと力で、体から悪霊を追い出すことができる。
神の木と言われるタマリンドの木は、その名において、また稲妻の落ちた木は、そのパワーにおいて、病気を追い出すことができる。
これは昔の人の信仰であり、信じなくても良いが、侮ってはいけない。』
とのこと。
すみません、私侮ってました。
ところが、この昔の人の言い伝えにより、そのような神通力を持つとされるトークセンが、金儲けをたくらむ商人たちにより高値で売買されてしまうようになったという弊害も持たらしました。
実際には、ランナー地方の古いトークセンの職人たちは、医者であり、治療にあたってきた。
政府は、医療行為を禁止しする一方で、こういうランナー地方の伝統医療を保護したい気持ちもあるので、 特例とし認めようという中途半端な扱いをしている。
ただ、役人たちが決めることですから、その古き職人人たちとともに多くの貴重な知識は消えて行く運命にあると思います。
雷の話に戻せば、古代ギリシャ人は、雷にうたれた人間には魔力があると信じでいた。
実際、雷にうたれた経験後、心霊能力やサイキック能力などの特殊能力が目覚めたという話は多い。
その雷にうたれた貴重なトーセンを探すより、自分が雷にうたれたれるよう魂を揺り動かす激しい経験をすることをお薦めします。
パーカッション(打楽器) マッサージ
日本では、トークセンの音を消すために、にゴムを張り付けたり、布を巻いたりしてるそうだ。
これは治療のトークセンならわかるが、音の癒し効果を期待するランナー式のトークセンからすれば、ちょっと寂しい話だ。
居住環境から、仕方がないのかもしれないが・・・。
と、言っても、ランナー式のトークセンの先生も、治療を重視する先生は、ゴムを貼ってたりする。
これは劣化を防ぐ意味もあるのかもしれない。
チェンマイに来た台湾女子が、ずばりランナー式のトークセンをパーカッション(打楽器)マッサージと命名していた。
本質を分かっているなあと思った。
トークセンを選ぶときも、音楽家が打楽器を選ぶように、その音の響きを試しならがら選ぶわけです。
そこでトークセンは、
①リラクゼーションのためにパーカッションマッサージ
②治療のためにハンマーマッサージ
にひとまず分類することにする。。

物語トークセン 「神様が授けたトークセン 」

トークセンは、タイの北地方の発祥と言われているようだが、いつ頃から、トークセンによる治療が行われるようになったかは、定かではない。
以下の話は、とあるタイ人から偶然聞いた話だから、真意の程は明らかではない。
タイの北部地方のある村に、名医がいた。
このころの医者とは、呪文を唱え、マッサージをし、薬草を処方するのが、一般的なスタイルだった。 
先生の治療院には、毎日たくさんの村人が治療に訪れたが、その名声をききつけて、他の村からも山を越えて治療に来るようになった。
1人の治療に1時間ほどかかるから、治療ができるのは、せいぜい1日10人ほどに限られている。
その日に治療できない人は帰ってまた翌日来るしかない。
遠くから来た人たちは、家に帰れず、野宿するしかない。
じゅう分に治療ができないことは、先生を憂鬱にした。
 夜半に大雨が降ってきてた。
野宿している人たちのことが気になって、寝付けないでいると、天から大きく威厳のある声がした。
「なぜ、お前は救いを求める人たちを即癒を施さないのか?」と。
「私の親指は、日中の治療で消耗し、激痛を起こしております。」 
「少し親指を休ませないと明日が持ちません。」 
「家族が、お前を助けるであろう」 
「私には、妻と二人の娘がいますが、息子がいません。」 
「治療で、硬い筋肉をほぐすには、男の力でなければ無理です。」 
そうすると、凄まじい轟き音と、眩しい閃光が走って、気を失ってしまった。
朝起きて、あれは夢だったのだろうと、家の外に出ると、遠くの大きなアカシヤの木に、雷が落ちたのだろう、半分に折れて、木々が散乱しているのが見えた。 
木に近づくと、村で見かけたことのない老人が木々を拾っていたので、どうしましたかと声をかけると、「この細い枝は、大地を耕す杭に、この太い幹は、そこにエネルギーを注ぎ込む木槌にするのだよと言って、立ち去った。 
不思議なことを言うなと思って、跡を追いかけて行ったが、すぐ見失ってしまった。
日中は、いつものように治療をしながら、昨夜の夢と、朝のできごとを、何度も思い出していた。
治療が終わるころには、ある考えが形になっていた。 
夕方、妻と娘に色液を作るため、草を水につけこませて、自分は木々を集めて来て、治療用の杭と木槌を出来る限りたくさん作って、朝方眠りについた。 
朝、妻と娘たちに、草木を水につけて藍色の液を作らせた。 
治療の列についてる人は、更に長くなっていた。
モン先生が、患者を診て、患者の体に藍色の液で、凝った筋肉のラインを塗って行く。 
妻と2人の娘たちが、そのラインを、杭と木槌で叩いて行く。
患者に付き添いがいれば、その人にも叩かせる。
自分で叩ける部位は、患者自身にも叩かせる。
夢中で治療していると、患者の列はいつの間にか無くなっていた。
その後、2人の娘たちも、父のもとで、見立てができるようになって、先生引退後も、トークセンの名医として活躍して、トークセンを後世に継承した。 

CCA講座No.9 フットリフレクソロジー
 
フットリフレクソロジー
フットリフレクソロジーは、人間の直接触れることのできない内蔵器官に対応した六十数か所のツボ(反射区と言います)を刺激することによって、内臓の働きを活発にし、体の自然治癒力を回復しようとする足裏健康法です。
タイ式のフットリフレクソロジーは、台湾式のものが、タイの元来のフットマッサージ技術と結びついたものです。
タイ式のフットマッサージも、フットリフレクソロジーと同じような反射区の概念も含まれていますが、台湾式のものの半分くらいのツボのカズです。
タイ式の要素がはいったフットリフレクソロジーの特徴は、「痛い」治療要素よりもむしろ「気持良い」リラクゼーションマッサージ要素です。
台湾式とは、若石(じゃくせき)式フットリフレクソロジーを言います。
中国4000年の匂いがプンプンしますが、実は若石とは、キリスト教の布教のために台湾に来たスイス人ジョセフ・オイグスター氏の中国名です。
ジョセフ・オイグスターは持病の膝のリウマチを直そうと、スイス人看護婦へディ・マザフレが書いた足の反射療法の本をもとに、膝の疾患を克服し、これを、キリスト教のツールと使い台湾に広め、キリスト教は普及しませんでしたが、石式フットリフレクソロジーは台湾でブームになりました。
本人は悲しいかな、治療行為をしたということで医師法に違反として追放され、台湾式フットリフレクソロジーという知的財産が残りました。

1917年アメリカ人のウイリアム・フィッツジェラルド博士は、「ゾーンセラピー」(反射療法)と言う本を発表しました。
博士は、患者たちが身体の部分を押すことで痛みを抑えよとしているのに気づきました。
それが人体のある部分を圧迫することにより、離れた他の部分にも効果が及ぶというゾーン療法又は反射療法の始まりでした。
ヘディマザフレは、ゾーンセラピーの考え方を足に応用し、足の反射療法を確率し、フットリフレクソロジーの母と称されるアメリカ人のユナイス・イングハムの弟子とされています。

ニュートンの時代の古典物理学では、リンゴが落ちても、この考え方はフに落ちません。

でも最近の量子物理学の時代には、フに落ちまくりそうです。

すべての物は波長があり、同じような波長のものは同じような形をつくります。

巻貝の波長を、床にまいた砂にあててみると、砂が巻貝の模様になるといわれています。

そして全体の部分を拡大すると全体の形が現れます。(フラクタル理論)。

ざっくりとした頭で力まかせに言ってしまえば、「足裏のツボは、同じ波長の内臓と共鳴する」のです。

東洋医学では、内臓の反射区は、顔、耳、手にも描かれます。


台湾式フットリフレクソロジーは、すこぶる痛---い足裏ゴリゴリマッサージとして観光客に有名になりました。
しかも、ただあるよ。

お客「痛タタタター」

施術者「ココ、肝臓のツボでんねん。肝臓かなり弱ってまんなー」

お客「ほ、ほんまかいな」

施術者「ちとお高いですが、弱った肝臓に超効く漢方薬ありますよー」

てな感じ。

さすが商売上手な中国人、高い漢方薬を売るためのプロローグだったのでした。

 若石式フットリフレクソロジーは日本を含めアジアに広まりました。

これが、タイに伝わると、商売よりサバーなことが好きななタイ人によって、サバイ、サバイな足マッサージになった。

もともと、古式フットマッサージはあったが、ツボの数が少ない。

今ではツボが60以上あるフットリフレクソロジーが主流になっている。

いわゆる「サバイ式フットリ楽ソロジー」

肝臓のツボは、みんな痛いのでソフトに押しましょう。

チェンマイ式タイマッサージと同じで、お客様は施術中はほとんどネむってしまいます。

CCA講座No.10 ルーシーダットン
 
ルーシーダットン
CCAでは、108ポーズのルーシーダットンを教えています。

ルーシーダットンとは、ざっくりと言えば、タイ式ヨガです。

その昔、森に入って修行する修行僧(ルーシー)が、その長時間の瞑想によって、強張った筋肉などをほぐすために、考えたストレッチ体操です。

ルーシー・ダッ(ト)・トンというタイ語は、ルーシーは「仙人」、ダッ(ト)は「曲げる」、トンは「自分」を意味します。 

このストレッチ体操は、頭の先から足の先まで、すべての筋肉を刺激し、その働きを促進し、血液循環を良好にさせます。

そして、筋肉に蓄積させた老廃物を排出し、新鮮な酸素を供給し、筋肉の凝りや痛みを解消させます。

関節の動きを滑らかにし、胸の筋肉や肋骨の運動は、肺の動きも良好にします。 

ルーシーダットンは、インドのヨガのような過激なポースがなく、難しい悟りの哲学もなく、一般的な老若男女が、誰でも行える健康ストレッチです。
かつてのタイの王様は、国民の健康を願って、寺の境内にルーシーダットン像を作られました。なぜルーシーかと言えば、当時のルーシー(仙人)とは、当時のタイ人にとって、智慧と徳を兼ねそなえたグル(導師)として、尊敬と畏敬をもって接していた存在だったからです。寺に集まった、庶民は、そのような尊敬の眼差しで、ルーシーダットン体操を行ったのです。

ルーシーダットンに関しては、ルーシーダットンとヴィパッサナー瞑想
に詳しく説明しているのでご参照ください。
CCA講座No.11 タイオイルマッサージ
 
タイオイルマッサージ
タイオイルマッサージは、スエディシュ・マッサージ(スエーデン式マッサージ)が元になったタイマッサージです。
Swedish Massageの用語は一部でしか使われず、一般的にはClassic Massageと言われているようです。
スエディシュ・マッサージは、スエーデンのパー・ヘンリック・リン氏(1776~1839年)により考案されました。
パー・ヘンリック・リン氏は、生理学、解剖学理論を基に考案されたスエーデン体操の父として日本でも有名で、この体操は戦前に流行しました。
スエディシュ・マッサージの5つの基本ストロークは、
①Effleurage(軽擦)
②Petrissage(混練)
③Tapping(叩打)
④Friction(摩擦)
⑤Vibration/Shaking(振動/揺動)
です。
これは中国式マッサージの推拿(すいな)・按摩(あんま)の技法からヒントを得た可能性があるようです。
リン氏は大学を卒業後7年間世界各国を放浪し、見聞を広めましたが、この旅行で、中国人の武道家で推拿医師の明氏の影響を強く受けています。
タイ式では、プライ、カファライム、レモングラスなどのハーブ王国の豊富なアロマオイルを使い、タイ式マッサージのセンの理論を応用したオイルマッサージをします。
イメージは優雅なマッサージに見えますが、一般のマッサージに比べ、施術者は持続的に力を維持しなければならないため、一般のタイマッサージより疲労度が高いマッサージです。
CCA講座No.12 ホットストーンマッサージ
 
ホットストーンマッサージ
ホットストーンマッサージは、石を50度前後のお湯で温めて、その石を体の上下に置くまたは挟んだり、石を体の上ですべらせてマッサージするものです。
タイの場合は、タイ式オイルマッサージ組み合わせて用いられます。
1933年にアメリカのマリー・ネルソンが開発して広めてきたLaStoneTherapy の手法は、54個のホットストーンと18個のコールドストーンを使います。
タイのホットストーンもコールドストーンも使いますが、オリジナルはマリー・ネルソンのラストーンをタイ式に応用したものだと考えられます。
ラストーンは、ネイティブアメリカンが、昔から用いてきた温石療法を発展させたものと言われています。
その発見?は、ハードワークで肩を痛めていたセラピストのマリー・ネルソンの問いかけに対する「霊的なお告げ」によるものとされます。
そのような生い立ちからホットストーンに用いられる修飾語は、石の波動や霊的エネルギーとか、石のパワーとか、少しスピリチュアルなものに傾いたものです。
タイ式ホットストーンの場合は、温めた石の温熱効果が、体をホカホカにし、血行を促し、「えらい気持イイやないけー」みたいな現実主義的なシンプルな見地から、十分に説得力のあるホットストーンマッサージです。
もともと石を使用する療法は昔から世界各地にあって、それぞれその地元の石を使用していました。
ホットストーンの石は、インターネットでおもとめできます。
CCA講座No.13 おなかダイレクソロジー
おなかダイレクソロジー
  気内蔵(チネイザン)とは、気功家謝明徳(マンタク・チャ)氏が、体系化した「ヒーリング・タオ・システム」の一部門のヒーリング手法です。
マンタク・チャ氏は、1944年にタイで生まれた華人(中国人)です。仏教、タイ式ボクシング、太極拳、合気道、ヨガ、タオイズム(道教)、気功、少林寺拳法、各種の瞑想法、西洋医学などを学んだ。
そして、タイイズムとこれらの教えを統合させ「ヒーリング・タオ・システム」を完成させ、タイのチェンマイにヒーリング・センターとして、タオガーデンを設立した。
その後ニューヨークに進出して、今ではヨーロッパまで広まっています。
注目すべきは、気内蔵を、タイのムイ・イムワタッタナ博士から習得したと「気内蔵療法」序章に書かれていることです。
チネイザンを、単に治療家がクライアントに施すおなかマッサージと思われている方も多いと思いますが、むしろ指導者と生徒が共同で築いていく健康システムの一部で、つまり師匠と弟子の関係での修行システムのプロセスだと言うことです。
システムはピラミッド型の階梯式になっていて、贅沢なお金と贅沢な時間がないと、ピラミッドの上には行けません。
チネイザンは「タオ・ヒーリング・システム」の一部であり、一生の修行システムです。
資格を取得すると、毎年資格の更新料が必要になります。
そしてチネイザンを学ぶことは、この大きな組織の一員となりお互いに支えあって行くことになります。
これはチネイザンを学びたい者にとっては、高すぎるハードルとなります。
がチェンマイでは10年くらい前に、タオガーデンの外でチネイザン海賊版講義をする価格破壊者が現れ、日本の施術家の間に海賊版チネイザンやカルネイザンが急速に広まりはじめました。
そういう賑わいの中で、うちの学校でもチネイザンを教えて欲しいという要望が強くなった。
いろいろ検討すると、難しい問題がいっぱいでてきた。
一つはこの海賊版講義は、いずれタオガーデンからクレームがつき問題を起こすだろうということ。
もう一つは、根幹概念の「気」を教えることができないということ。
それは、タオガーデンのようにトータルヒーリングとして、長い時間をかけて教える必要があるし、教える側と教えれる側が、多くのことを共有する必要がある。
例えば、チネイザンは、東洋医学の「七情」と同じ概念で、内臓に感情がストレスとして溜まっていて、マッサージともに感情が噴き出すという売りのコンセプトは、クライアントがその知識を共有し、協力しあう必要がある。
つまりクライアントがその知識がないときは、それは起こらない。 
でも、それを試してみて、神秘的な「気」概念を切り離しても、お腹を直接押すマッサージは、体の血の巡りをよくする絶大な効果をもたらすことが実感できた。
そしてタイマッサージの「お腹マッサージ」を、ワンランクアップさせたお腹をダイレクトに押すという「CCAお腹ダイレクソロジー」ができることになった。
チネイザンのお客様はセレブな人々です。
タイで、チネイザンで有名なところは、ベッカム夫婦も滞在すつという滞在型高級リゾートズパ・チバソムなんかがあります。
お金持ちを対象にするには、それなりの莫大な投資が必要になります。
お金持ちは、いつもお金を使い道を探しています。
CCAのお腹ダイレクソロジーは、対象は庶民です。
タイマッサージの一部として、使用できる技術です。

チネイザンの解説本「気内蔵療法」の日本語翻訳本は、残念ながら絶版です。
定価は7,140円(6,800円)ですが、アマゾンなどに出品されている古書は、一冊2万円くらいします。 
気内蔵療法Ⅱ、タオ性科学、タオ性科学【女性編】、タオ人間医学などの続編があります。
興味をそそる題名ですが、日本語翻訳本は絶版です。
CCA講座No.14 ベビーマッサージ
 
ベビーマッサージ
 
ベビーマッサージは、古くから世界各地で行われている「当たり前」のマッサージです。
それが欧米社会や日本でも、近年強く強調され始めました。
1920年代にアメリカの行動主義心理学の創設者ジョン・ワトソン(John Broadus Watson1878-1958)が、「子供を抱いたり、子供にキスをしたりしてはいけない、膝の上に坐らせてはいけない、必要があるのなら、子供がおやすみなさいをいう時に、額に一度だけキスをしなさい。
朝は子供と握手をしなさい」式の行動主義的な「ふれない育児法」を提唱。
アメリカの文化の強い影響を受けていた日本を含め、こう言う「ふれない育児法」の流行は、子供の行動異常や犯罪の凶悪化、自殺などの様々な問題を引き起こした要因の一つとされています。
その反省が「ふれる育児法」の流行にあるのです。
現在でも、その年代の人たちから「抱き癖をつけるな」みたいな言葉を良く耳にすると思います。
フランスのマルセル・ジーバー女史が、1956年、栄養不良が子どもの知能に与える影響を調査しに、ウガンダに行きました。
予想に反し、ウガンダの子供は、それまでどこにも観察されたことがないほど、早熟で賢く、知能の進んだ幼児達だったのです。
ウガンダの母親は陣痛を感じると、自分一人で子どもを産み、必要な始末をして、産後1時間もしたら生まれたばかりの赤ちゃんを抱いて親類縁者に見せて回るのです。
赤ちゃんは母親が首から吊した三角布の中で裸のまま母親の胸から離れることなく育てられます。
だから赤ちゃんは欲しくなればいつでも乳を飲み、母親は布1枚を隔てた肌のふれ合いから、赤ちゃんの気持ちをいつも感じ取ります。
赤ちゃんはオシッコやウンチがしたくなれば教えてくれ、その度に始末するので、吊り帯が排泄物で汚れること汚れることはないのです。
こうして育てられたウガンダの赤ちゃんは、生後48時間もすると微笑み、4~6週間で首が座り、6~7週で上手にハイハイし、自分ひとりでお座りしたといいます。 
※このウガンダの記事を著者『胎児から』の井深大(いぶかまさる 1908-1997年)氏は、他にも『幼稚園では遅すぎる』『0歳児の驚異』『井深 大の心の教育』などの著書があります。
ソニーの創業者としての井深大さんを知っていても、知的障害の娘さんをもち、子供の教育に公私ともに尽力された人物であることはあまり知られていません。

ベビーマッサージは、生後3ヶ月くらいから6歳くらいまでの幼児(infant)と子供(child)に施されるマッサージです。
そして、それは大人のマッサージのように肉体の疲れを癒したり、痛みを緩和したりするだけのマッサージではありません。
また時間を限定して、その中で画一的にするマッサージでもありません。

それは、母親や父親などの肉親が、その子供に日常の中で、長期的な視野で、無理なく自然に施す性質のものです。
これはマッサージと言うより、親子のコミニケーションとか、育児とかに属するものです。

肉体的その健全な発達や成長を促すことも一義ですが、肉親との双方向の精神的なふれあいを深めることが大儀にあります。
もちろん専門のセラピストもいますが、圧倒的に両親のパワーの方が有意義な結果をもたらします。
ですから、それは専門的な技術は必要ではなく、親が子供に毎日マッサージし、共に成長して行くものだと考えてください。

CCAでは、ベビーマッサージの基本を短時間で教え、その受講者が、また友だちや近所の人たちにそれを伝え、その人たちがまた他の人に伝えて、ベビーマッサージの技術が日本中の生活習慣になってくれることを願っています。ベビーマッサージの練習用の人形も特別なものは必要ありません。
 

5時間目
四大元素理論とタイ伝統医学の基礎