CCA Japan タイマッサージスクール理論講座
タイのハーブボールの温湿布は有名ですが、ハーブボールの中に詰められているタイハーブは、タイ伝統医学の薬学の理論に基づいて調合されているのです。ただ最近では観光用になんだも詰みゃあいいだみたいな風潮があるのは残念です。
 
 


14時間目

タイハーブは、タイ語で「サムンプライ(สมุนไพร)」と言います。
ハーブと言うと何か貴重で高価な物の印象がありますが、タイでは日常の食材にも使うものですから、家庭の庭や道端でも気軽に摘むことができ、市場でも簡単に手に入るものがほとんどです。
タイは亜熱帯地方に属し、植物の育ち方は尋常ではなく、時には自然の驚異を感じるほどです。
つまり昔からに豊富なハーブを日常的に使用することができ、これを何かに使わない手はなかったのです。
それはタイ伝統医学という知的財産にまとめられましたが、日本では薬事法の問題があり、ハーブの効能とかの表記がだんだん難しくなっています。
ここでは、タイの伝統医学の知識の習得と言う枠組みで考えて学習してください。
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理論講座
1時間目
タイマッサージ道
2時間目
癒しの瞑想
3時間目
タイマッサージの歴史
4時間目
タイマッサージの分類
5時間目
四大元素理論とタイ伝統医学の基礎
6時間目
10本の主要エネジーライン
7時間目
行列のできるマッサージ
8時間目
タイマッサージの秘訣と独特のリズム
9時間目
タイマッサージの4ポーズ
10時間目
タイマッサージのテクニックと略語
11時間目
タイマッサージの解剖生理学(1)
12時間目
タイマッサージの解剖生理学(2)

13時間目
タイマッサージの法律
14時間目
タイハーブとタイ伝統医学
15時間目
ルーシーダットンとヴィパッサナー瞑想
16時間目
理論テスト
 
 ブログで情報更新
ハーブボール講義のネタ帳
1.タイ流運命のふたり(1) 
2.タイ流運命のふたり(2) 
3.幻のロイヤルハーブボール
4.人は死なない 
5.コロナに効くタイハーブ 
6.地球は幻想のマーヤ 
7.この世はヴィュヌの夢物語
8.シンプル・イズ・ベーダ
9.タイ占星術の天地創造 
10.究極のエゴイスト 
11.長寿のタイハーブ 
12.成分のファクトチェック①
13.成分のファクトチェック②
14.成分のファクトチェック③
15.成分のファクトチェック④ 
16.成分のファクトチェック⑤
17.タイの学校は休憩時間がない
18.ひとりHまたはSの薦め
19.土の時代から風の時代へ
20.お主もなかなかよるのう
21.タイハーブで不死身になる
22.猫背サワディー 
23.内臓は微笑みを待っている 
24.ハーブボールを科学する① 
25.ハーブボールを科学する②
26.ハーブボールを科学する③
27.ハーブボールを科学する④
28.ハーブボールを科学する⑤
29.ハーブボールを科学する⑥
30.テキストの訂正
31.ハーブボールを科学する⑦セクハラ授業 
32.ハーブボールを科学する⑧やっと最終回 
33.時代はシンクロしている
34.タイのウルトラマンも大麻をやっていた 
35.レモングラス四方山話①
36.レモングラス四方山話②
37.レモングラス四方山話③
38.レモングラス四方山話④39.レモンガラス四方山話⑤
40.タイの遠山の金さん 
41.ステイホームには葛根湯
42.虚構の病(やまい) 
43.タイ伝統医学はタイカレー
44.なぜ男たちはタイに行きたいのか 
45.名医でも治せぬ病(カルマ)①
46.名医でも治せぬ病(カルマ)②
47.名医でも治せぬ病(カルマ)○最終章. 
48..ユー・ファイの火を消したのは誰①
49..ユー・ファイの火を消したのは誰② 
50.ユー・ファイの火を消したのは誰③ 
51.ユー・ファイの火を消したのは誰○最終章 
52.タイ伝統医学を復活させたのは誰① 
53.タイ伝統医学を復活させたのは誰② 
54.タイ伝統医学を復活させたのは誰③ 
55.タイ伝統医学を復活させたのは誰○最終章 
 
タイハーブとタイ伝統医学
タイハーブの定義
  タイ伝統医学で言うタイハーブは、タイ語でサムンプライと言い、植物のみならず、動物鉱物を含みます。
そして、それぞれ、名称、形、色、香り、味の5項目に分析します。 
1.植物
植物は、木のもの、蔓のもの、根のもの、葉のもの、草のものに大きく分け、それぞれ根、球根、軸、殻、葉、花、花弁、実、種などに細かく分類され、それぞれの5項目の特徴でまとめられています。
2.動物
動物は、陸のもの、水のもの、空のものに大きく分け、毛、角、牙、皮、こぶ、歯、胆汁、骨、爪などに細かく分類され、それぞれ5項目の特徴でまとめられています。 
3.鉱物
鉱物は、自生したもの、固まったもの、変化したものなどに大きくわけ、溶け易いもの、溶けにくいものに分類され、それぞれ5項目の特徴でもとめられています。
タイハーブの味の分類
サムンプライの味の分類は、主の分類と各の分類に分けられます。 
主の分類
主の分類とは、既に調合された薬の味の分類です。 
1.冷たい味の薬
動物では、角や牙などから調合され、火のタートの病気に効果があり、「マハニン」「マハカリ」「キヨ」などの薬名で、解熱や暑気払いなどの夏の季節に良く使われます。 
2.熱い味の薬
風のタートの病気に効果があり、「ファイプラライカン」「サンタカート」「プラサカンプル」などの薬名で、腹痛など、雨の季節に良く使われます。 
3.まろやかな味の薬
「ホムイントチャク」「ホムナワコート」「サンカウィチャイ」などの薬名で、血の病気、目まい動悸、強壮など、冬の季節に良く使われます 
各の分類
それぞれのハーブの味の分類は、9種類ですが、後に医学書に1つ分類が追加されているので、全部で9+1=10種類の分類になります。
それぞれの味は、土・水・風・火の4つのタートのバランスを調整する力があります。 
チェンマイクラッシクアート・タイマッサージスクール(CCA)のハーバルセラピーのテキストより
例えば、ハーブボールなどに、「タイハーブを何でも詰め込めば良い」みたいに、タイハーブの数だけを多く詰め込んだものもマーケットに出ていますが、実際はこういうタイ伝統医学の分類と根拠に基づいて、秩序をもってコーディネイトされたものなのです。
10の味のタイハーブと効能
 9+1=10の味の効能
1.ベリービター・テイスト(渋い味)
効能:内外の傷、生傷、潰瘍、腫瘍、下痢
例)お茶の葉、マンゴスチンの皮、タマリンドの木の皮、ラムヤイの木の皮
2.オイリー・テイスト(脂っこい味)
効能:腱に浸み込む、腱の不具合、腱に栄養を与える、凝り、関節を潤す、長寿、体を温める
例)ゴマ、蓮の根、蓮の種、豆類、乳、植物油
3.ソルティ・テイスト(塩辛い味)
効能:皮膚に浸み込む、皮膚病、リンパ液の洗浄・デトックス、腸の脂肪粘液の洗浄・デトックス、血液の洗浄、痰のからみ、下痢止め
例)塩 
  4.スイート・テイスト(甘い味)
効能:筋肉に浸み込む、脂肪を潤す、筋肉の滋養、心臓の滋養、食欲増進、疲労回復、強壮、咳、痰のからみ、喘息
例)サトウキビ、蜂蜜、ミルク
5.ビター・テイスト(苦い味)
効能:血液・胆嚢の病気、鼻血、熱、胆汁の滋養、食欲増進、消化促進、血液の滋養
例)マナオの種、苦瓜 
6.トクシック・テイスト(吐きそうな味)
効能:解毒、胆嚢の毒、痰の毒、血液の毒、動物の毒、寄生虫、発疹
例)大麻、ケシ 
7.サワー・テイスト(酸っぱい味)
効能:痰の異常、痰のからみ、咳、便秘、排泄促進、血液洗浄、脱水、皮膚の汚れ・油とり
例)タマリンドの葉、タマリンド、マナオ、コブミカン
 8.スパイシー・テイスト(スパイシーな味)
効能:筋肉疲労、傷の回復、オナラ・ゲップの排出、発汗、消化促進
例)ニンニク、生姜(なんきょう)、プライ、ウコン、ノニ、コショウ
 9.アロマ・テイスト(香り良い味)
効能:精神のリフレッシュ、心臓の滋養、肝臓・肺・子宮等の滋養、疲労回復、強壮、脱水
例)、レモングラス、樟脳、竜脳、ユーカリ
10.ブランド・テイスト(薄い味)
効能:痰、排尿、下熱
例)空芯菜 
ハーブボール
ハーブボールの外観
ハーブボールの中身
シップ療法(コンプレス)は、体の温度とシップの温度差を利用して体の状態を改善する療法です。
次の2つの種類があります。

1.冷熱方法(コールドコンプレス)
体より低い温度を使って、患部を冷やしすことにより、ケガや筋肉の炎症をしずめる方法です。

2.温熱方法(ホットコンプレス)
体より高い温度を使って、患部温めることにより血管を拡げ、血液の流れを良好にし、筋肉のこわばりを緩和する方法です。

ハーブボールセラピーとは、体のタートのバランスを整える効果のある各種のタイハーブを布でくるんでボール状にまとめて、これを温めて、体にあてることで、身心の疲れをとりのぞいたり、血液の流れを良くし、筋肉や肌の状態を改善しようとするものです。

効能
1. 筋肉、腱、筋膜の緊張をとりのぞく
2. 血管を拡張し血の循環をスムーズにする
3. 神経の働きを良くし、感覚を改善し、内臓などの身体器官の働きを良くする
4. 内出血、腫れ、しびれ、麻痺などの症状の緩和
5. 皮膚の汚れを取り去り、ツヤのある肌にする
ハーブボールコーディネイトの基本
ハーブボールに使うハーブは、基本的に次の3つです。

1.スパイシー・テイストのハーブ
2.アロマ・テイストのハーブ
3.サワー・テイストのハーブ
1.スパイシー・テイストのハーブ
効果:生命エネルギーの流れを良好にし、筋肉をリラックスさせ、血行を良くします。
■タイジンジャーの球根
เหง้าไพร (ガオ・プライ)
Zingiber Cassumunar Roxb.(Rizome)
効能:筋肉の炎症・筋肉痛・しびれ・内出血による腫れ・打ち身による不具合・
足首の捻挫・皮膚病・吹き出物
■秋ウコンの球根
เหง้าขมิ้นชัน (ガオ・カミンチャン)
Curcuma Longa Linn.(Rizome) 
効能:皮膚病・傷・肌のかゆみ・炎症・肌をきれいにする
■夏ウコンの球根
เหง้าชมิ้นอ้อย (ガオ・カミンオイ)
Curcuma Zedoaria Rose.(Rizome)
効能:内出血による腫れ・血行促進・脱力感
■ナンキョウの球根
เหง้าช่า (ガオ・カー)
Galangal(Rizome)
効能:肌の殺菌・内出血による腫れ・血行促進
2.アロマ・テイストのハーブ
効果:精神のを安定させ、気分をリフレッシュさせます。
■レモングラスの茎・葉
ต้น/ใบตะไคร (タクライバーン)
Cymbopogon Citratus Stapf.(Stem)
又はシトラスグラスの茎・葉
ต้น/ใบตะไครหอม(タクライホーム)
Cymbopogon nardus(Linn.) Rendle
効能:そうかい感・消臭・食欲増進・血圧低下
ユーカリの葉
ใบยูตาลิปตัส(バイ・ユーカリタス)  
Eucalyptus
効能:鼻づまり・内出血による腫れ・そうかい感
樟脳 ショウノウ
ผงการบูร(ポン・カラブーン) 
Cinnamomum Camhora(L.)
効能:そうかい感・呼吸改善・せき・気つけ・かゆみ・発汗・打ち身による不具合・
関節の痛み・神経痛・肌のひび・虫さされ・皮膚病・心臓強化
■竜脳 リュウノウ
ผงพิมเสน(ポン・ピムセーン)
Pogostemon Calslin (Blanco) Benth.
効能:心臓強化・気つけ・そうかい感・なま傷・慢性の傷・腫瘍
3.サワー・テイストのハーブ
効果:皮膚の汚れ・油を取ります。
■アカシアの葉
ใบส้มป่อย(バイ・ソムポイ) 
Acacia Concinna(Wild)(Peel)
効能:肌の汚れ・油をとる・筋(スジ)のハリを緩和
■タマリンドの葉
ใบมะขาม(バイ・マカーム) 
Tamarindus Indica Linn.(Leaf)
効能: 肌の汚れ・油をとる
■コブミカンの葉
ใลมะกรูด(バイ・マクルート) 
Citrus Hystrix DC.,(Leaf)
効能:肌の汚れ・油をとる・消毒
■コブミコンの皮
ผิวมะกรูด(ピウ・マクルート) 
Citrus Hystrix DC.,(Peel)
効能:消臭・せき
+塩
ハーブボールにおけるそれ自体サルティ・テイストのタイハーブである「塩」の役割は、以下のようなものです。

①ハーブボールの温度を保つ
②タイハーブの成分を肌にに浸み込ませるの助ける
③タイハーブを保存状態を保つ
トムヤムクンとタイハーブ
タイ料理と言えば、ふかひれやブイヤベースと並んで世界三大スープのひとつ「トムヤムクン」が有名です。
トムヤムのクンは、エビの意味で、そこが魚になったり、きのこになったりします。
過去の新聞記事ですが、そこにトムヤムの中の「ナンキョウ」、「レモングラス」、「こぶみかん」に著しい抗癌作用があることが発見されたと書かれています。
2000年12月18日読売新聞朝刊の記事より引用
京大教授ら研究 香味野菜に有効成分 【バンコク17日=長谷川聖治】
タイを代表する料理の一つ、辛いエビ入りスープ『トムヤムクン』に極めて高い抗がん作用のあることが京都大、近畿大、タイのカセサート大学の十七日までの研究で分かった。
研究者は同スープに使われる生薬には、これまで知られているベータカロチン、ビタミンCより抗がん作用の高い物質が含まれており、がん予防に有効な料理としている。
京都大農学部の大東肇教授(食品生命科学)らは、タイの消化器系のがん発生率が、日本をはじめ他のアジアや欧米諸国に比べて半数以下であることに着目。
タイ人が料理などに多用する香辛料やハーブなど百十二種類の食材について、体内の過酸化を抑制する抗酸化作用や、がん細胞を抑制する作用などについて調べた。
その結果、トムヤムクンの独特の味、風味を演出するのに欠かせない香味野菜のナンキョウ(タイショウガ)、レモングラス、カフィライム(コブミカン)の葉に著しい抗がん作用があることを発見した。
ナンキョウ、カフィライムの葉は生薬としても使われ、ベータカロチンンの数十倍から百倍の効酸化作用がある。
またレモングラスも消化器系がんを引き起こす細菌などの殺傷能力が高いことを確認した。
研究チームのカセサート大学のスラワディ博士は『さらに研究が必要だが、これらの成分は比較的少ない量でもがん抑制効果のあることも分かっており、他のビタミンも豊富なトムヤムクンはとても健康的な料理と言える』と話している。
※この記事で、タイショウガと言ってるのは、ナンキョウをさしていて、理論内容のタイジンジャーとは違います。
CCAでは、プライに和名がないため、タイジンジャーと呼称しています。
タイハーブエイズ治療薬
日本ではエーズ感染者は1万3千人を超えたといわれていますが、タイのHIV感染者は、60万人に達していると言われています。
そのためHIV陽性者に対するハーブ療法の研究がおこなわれており、シャンハオ(SH)というハーブ薬は、抗HIV薬として、その有効性が次第に証明されつつあります。
この薬は、中国との共同研究で作られたハーブ薬で、ซังไป่ผี (Cortex Mori) Morus alba L. เปลือกรากหม่อนหงฮวา (Flos Carthami) Carthamus tinctorius L. ดอกคำฝอย という名のタイ北部で栽培されている2つのハーブをメインに、中国から輸入した3つのハーブの組み合わせでできています。
長寿ギネス非公認記録256歳???で亡くなったチンさん
李青曇Li Ching Yuen
長寿の記録というと、男性では120歳で亡くなった日本人の泉重千代さんを思い出しますが、ギネス非認定の記録となると、なんと256歳で亡くなった中国の李青曇(Li Ching Yuen)リ・チン・ユエンという人がいるそうです。
眉唾ものだと思って、調べてみると1933年にチンさんが死亡したときのニューヨーク・タイムズの記事では、197歳で死亡とされ、中国政府が150歳、200歳でチンさんの誕生日を2回祝ったなどの記録があり、死亡年齢には諸説あるようですが、チンさんが長寿であったことには間違いないようです。
タオイスト(道教家)であるチンさんの長寿の秘訣は、ゆったりと、怒らず、「亀のように座し、はとのように歩き、犬のように眠る」ことだそうで長生きのヒントになります。 
チンさんは、若い頃ハーブトレーダーの集団に属し、ハーブ採集のためこのサイアム(タイ)の土地も訪れているようです。
そしてこのチンさんが、長寿のため彼が最も推奨したハーブの一つが「ツボクサ」でした。
ツボクサは、「ゴッコラ、センテラアジアチカ、ブラーヒミー」などと呼ばれるセリ科のハーブですが、アーユルヴェーダでは、疲労回復、若返りのハーブとしてしられ、脳の血流や神経を活性化し、精神集中、霊性を高めるためヨーガの修行のために使用されるようです。
現代的には記憶力を高めるため受験生に必須のハーブなのかもしれません。
2007年9月のNHKスペシャル、ビューティーウォーズで、フランスの化粧品メーカーロレアルがアフリカのマダガスカルで採取されるハーブには「タラペトラカ」にはシミを防ぐ成分が含まれていて美肌効果があるらしいことから、その植物をつきとめるために現地に学校を建てるなどの援助をして、ついにそのハーブを教えてもらうという話が放映されましたが、その「タカベトラカ」は、実は「つぼくさ」でした。
化粧品と言えば、このツボクサにはコラーゲンの生成を促す効果があり、最初に化粧品に使ったのはあのドモホルンリクルだそうです。
また、ツボクサの茂みを傷ついたトラが駆け回るそうで、別名をタイガーハーブと称されるようです。
それはトラが本能的にツボクサに傷を癒したり、肌のトラブルを整える効果があるこを知っているからなのだそうです。ヨーロッパでは、妊娠線を消す薬とか。
また美容では、末梢血管の血流を増加させる効果が確認され、脚のむくみや、冷え性の人、女性全般に喜ばれています。特に下肢静脈の血行改善に注目され、海外では『足痩せ』のサプリメントとして人気があるそうです。
日本では、長寿で知られる沖縄石垣島で唯一自生するハーブで、「カガングワー草」と呼ばれ食用にされていたようで、今でもツボクサ茶をつくられている方がいます。
タイではブアボック(บัวบก呼ばれサラダにしたり、市場ではツボクサジュースが、普通に売られていて日常に食します。
注 現代医学による毒性と禁忌は今までのところ報告はありませんがマレーシアでは出産を終えたばかりの女性や、子宮の収縮を促進させたい時に特に推奨される薬草で、妊娠中の服用はお勧めいたしません。
タイの国立ハーブ研究所
チャオプラヤ病院
チャオプラヤ・アバイプベート病院は、バンコクから東方約130キロにあるハーブの宝庫プランチンブリー県にあり、タイハーブ療法やタイハーブ製品の研究開発を行っているハーブ研究最高峰の病院です。
日本でも、チャオプラヤ病院のマンゴスチン石鹸やウコン石鹸、ノニ石鹸などのハーブ石鹸は人気です。
その他に公的機関としてハーブ薬の製造を行っているのは、チャオプラヤ病院とラチャブリ県のダムヌンサドゥアク病院での2箇所だけです。
マンゴスチン石鹸 ウコン石鹸 ノニ石鹸
チャオプラヤ病院のハーブ石鹸は、1個30バーツ(約90円)ですので、タイから帰ったさいのお配り用お土産として最適です。
「タイ伝統のハーブ研究の最高峰の国立機関のハーブ石鹸」との説明つきで…。。
ただし、日本の税関で、個人使用として24個を超える石鹸は没収されますでので注意してください。
タイオイルマッサージによく使われるオイル
ハーブ名 アロマ効果 乾燥肌 混合


Lavender
ラベンダー
ลาเวนเดอร์
気持ちを鎮める・緊張を緩和する・疲れだるさを解消する
Sweet Orange
スイートオレンジ
ส้ม
不安を鎮める・眠りにつきやすくする・皮膚を再生する
Bergamot
ベリガモット
มะกรูด
気持ちを鎮める・眠りにつきやすくする・痒み、汗もを治す
Geranium
セラニュウム
เจอราเนียม
緊張を緩和する・身心のバランスを取り戻す
Rosemary
ローズマリー
โรสแมรี่
血液の循環を良くする・集中力を高める
※妊娠中の人に使用してはならいない
Ginger
ジンジャー
ขิง
筋肉の緊張を緩和する・体を温める・性欲を刺激する
Ylang Yiang
กระดังงา
憂鬱症状を改善する・性欲を刺激する
Grapefruit
グレープフルーツ
เกรปฟรุต
気分をリフレッシュする・食べ物の消化を促進する・脂肪を減少させる・皮膚を爽快にする
Peppermint
ペパーミント
สะระแหน่
気分を爽快にする・呼吸を改善する
Sandlwood
サンダルウッド
มะกล่ำตาช้าง
眠りにつきやすくする・憂鬱症状を改善する・心を鎮める
ベビーマッサージい使われるハーブやオイル
ベビーマッサージ用のオイルには、スイートアーモンドオイル、ホホバオイル、グレープシードオイル、ごま油などが使われます。
次は、症状別のタイハーブやオイルです。
症 状 方  法
泣いてあやしにくいとき チュムヘート(学名Senna alata (L.) Roxb.)の花とカミンオイ(学名Curcuma zedoaria Roscoe)を粉にして体にぬります。
鼻水 たまねぎをつぶして、米焼酎をたらし、頭のてっぺんにぬるか、かがせます。
肌の赤味、痒み ビンロウジュbetelnutをくるむバルー(学名Piper betle Linn.)の葉を2、3枚米焼酎に浸して肌にぬります。
便秘または消化不良 カモミール(camomile)かラベンダー(Lavender)のエッセンシャルオイルを混ぜておなかのマッサージをします。
歯ぎしり マッサージオイルにカモミール(camomile)かラベンダー(Lavender)のエッセンシャルオイルをくわえて、就寝前にほほをマッ
 サージします。
寝付かないとき マッサージオイルにラベンダー(Lavender)のエッセンシャルオイルをくわえて、就寝前にマッサージします。
湿疹 マッサージオイルにカモミール(camomile)のエッセンシャルオイルをくわえて、おしりまたはその湿疹のある部分をマッサ
 ージします。
風邪・咳 マッサージオイルにユーカリ(Eucalyptus)のエッセンシャルオイルをくわえて、胸をマッサージします。
※マッサージオイルは、あかちゃん常用のもので、アロマオイルは、アレルギーのないものを使用します。
タイハーブサウナ
タイハーブサウナは、タイ伝統の健康法の一つです。
タイハーブの蒸気を、肌、口、鼻から吸い込むことや、その熱によって体の各器官の働きを促進するものです。
特に女性の「産後の肥立ち」の回復促進のために使用されてきました。

効用
1.熱により血管を拡張し、血液循環を良好にします。
2.全神経を、リラックスさせます。
3.筋肉の緊張をゆるめ、それによる疲労や頭痛を回復します。
4.女性の生理不順を解消します。
5.女性の産後の子宮状態の回復、悪露(おろ)の排出を促します。
6.打ち身による内出血、腫れ、しびれ、麻痺などを緩和します。
7.めまい、立ちくらみ、動悸を解消します。
8.肌にツヤと潤いを取り戻します。
9.しみ、そばかす、にきびなどを改善し、肌にハリを与えます。
10.体重の減少、お腹の脂肪を減少させるなどのダイエット効果があります。
11.タイハーブの香りにより呼吸改善効果があります。
ハーブサウナの方法

鍋に2分の1の水を入れ、、タイハーブを入れ、蓋をして沸騰させます。
沸騰した鍋をハーブテントの椅子の下に置き、少し蓋をあけて、蒸気をテント内に満たします。
水をコップに1,2杯飲んでから、テントにはいり、ハーブの蒸気を浴びます。
呼吸が苦しい場合は、テントから顔を出します。
熱が下がってきたら、さらに蓋を広くあけ、蒸気をすべて出し切るようにします。
お湯が温かいほどに冷めたら、そのハーブのエキスがしみ出たでお湯を、西を向きながら、頭から体全体に流します。
そのまま体をタオルで拭いて乾かします。

ハーブサウナには、以下のハーブが良く使われいます。
しょうが、タイしょうが(プライ)、レモングラス、ホーリーバジル、きだちとうがらし(ディプリー)などの、筋肉・神経・血液循環によい効果のハーブ

花びら、プラオの葉、コブミカンの皮、ユーカリの葉、パンダナスの葉、樟脳などの気分をリフレッシュされる効果のハーブ

タマリンドの葉、アカシアの葉、コブミカンの果汁などの、肌に良い、またはキレイにする効果のあるハーブ
現代的にアレンジが必要な産後の「火ごもり」ユーファイ(Yuu-Fai)
ユーファイとはタイ伝統医学の産後ケアです。
タイ語では、「火と共に居る」という意味で、「火ごもり」と訳しました。
日本では、産後のケアは病院で専門的に治療やアドバイスを行っているわけではないようで、基本は対症療法で、妊娠後の自然な病状として自然治癒にまかされたりするようです。
精神的なマタニティブルーから、骨盤のズレ、尿漏れ、皮膚の黒ずみ、黒露(おろ)の排出、体臭、多汗症、目の異常等など、これらは精神科、整骨院、皮膚科、眼科などそれぞれの症状に従い治療所に通うようです。
タイのユーファイでは、基本的に自然分娩の場合は、産後7日、帝王切開の場合は30日の産後のケアが必要になってます。
ユーファイは、あまり現代的には難しい気がします。
学校の講座としては、おもしろいかもしれません。
最近は「産後ハイ」という言葉を聞きまいた。
これは喜びの裏返しですが、疲れ切っているのに、まったく眠れない。
いずれにしても「産後ウツ」という言葉があるように、女性は産後は特にホルモンバランスがくずれて大変なようです。
そういう精神的なケアをセットで行う必要がありますね。
タイでどういう風に現代的におこなわれているかと言うと「デリバリー形式のスパサービス」です。
インターネットでひいて、チェンマイでも2、3のサイトが存在してます。
例として、下のサイトから拾った4時間のメニューの詳細を示します。
http://designinhome.com/pannayufai/service.htm
1.ボディチェック
ユーファイの前に、持病などの病歴と体温、血圧に異常がないかチェックします。
2.ハーブによる沐浴
ウコン、プライ、レモングラス、タマリンドの葉、アカシアの葉などの入った湯を浴
び、毛穴を拡げ、ハーブ成分を体に浸透させます。気分をリフレッシュさせ、悪露(
おろ)の臭いを消し、体を清潔にします。
3.ソルトポット温熱療法
塩の鍋をお腹におき、その熱で体の芯まで温め、子宮を乾かしその修復を早めます。
また悪露(おろ)の排出を促し、老廃物を汗で排出します。つきすぎた脂肪を溶かし、骨盤の開きを元に戻すのを助けます。またお産の疲れ を癒します。
4.ソルトポットによるお腹マッサージ
ハマユウの葉とソルトポットで、お腹のむくみと炎症を取り除きます。また ハムユウの葉はお腹の脂肪、セルライトを減少させます。
5.ハーブクリームによるお腹マッサージ
10種類以上のホットテーストのタイハーブを処方した伝 統薬をお腹に塗り、ソルトポットやホットストーンでマッサージをします。
ホットテーストのタイハーブは、体を温め、脂肪を燃焼させ、たるんだお腹の皮膚を引き締めます。
6.ホットストーン(煉瓦)マッサージ
ホットストーンの熱で体から水分を蒸発させ、悪露(おろ)の流れを良くし、子宮の炎症を緩和します。
7. リラクゼーションのタイマッサージ
体内の4元素のバランスを促し、お産で疲労した体を癒します。
8. 骨盤リカバリーマッサージ
腰痛、尿漏れなどの原因になるお産で開いた骨盤をマッサージで矯正し、ヒップアップをはかります。
9. セルライトマッサージ
妊娠中にたるんだ二の腕・太もも・お尻などをマッサージします。
10. ハーブの炭火煙による座燻(ざくん)
ハーブを炭火で燃やした煙を子宮に吸収させることで、縫合痕の治癒を促進し、子宮の回復 を促します。
11.ハーブボールによる乳房マッサージ
乳房をハーブボールで温め、乳の出を促進し、授乳力を高めます。
12.ハーブボールによるトータルマッサージ
お産によるりきみによる筋肉のこわばりを緩和します。
13.目のリフレッシィング
目に良いビタミンA成分のハーブスチームにより目のリフレッシングをし、目のかすみをなくし、視力を改善します。
14.ハーブスチーム浴
ハーブテント内のハーブスチーム浴により、血行、呼吸機能を高め、発汗、毛細血管、毛穴の拡張をうながし、筋肉をリラックスさせ、妊娠中についた脂肪を燃焼させ、授乳の出を刺激します。   
15. 部分スクラブ
妊娠中のホルモンの影響による色素沈着した首、わきの下、股などの黒ずみを薄くします。
16.全身スクラブ
海の塩によるスクラブで、老化した皮膚、背中やお腹のしみの原因や脂肪のかたまりを取り除きます。
17. ハーブスキンクリーニング
温かいハーブ水で体を洗い、オイルマッサージにそなえ毛穴を広げます。
18. セサミオイルマッサージ
ビタミンE成分の豊富なピュアセサミオイルによるマッサージで、体のデトックス機能を高め妊娠線を消します。
19.フェイシャルマッサージ
妊娠中にたるんだ、顔の皮膚や筋肉をひきしめます。
20.ヘッドマッサージ
オイルを使った頭、首、肩のマッサージで、ストレスを緩和します。
21.ヒートホットバッグ
豆炭あんかのホットバッグで腰・お腹を暖め、
子宮の回復を早め、腹痛、冷えなどを緩和し
ます。
22. ハーブドリンク
体内の4要素のバランスを改善し、血行を良くし、体を温めるハーブドリンクを飲みます。
15時間目
ルーシーダットンとヴィパッサナー瞑想