タイマッサージスクール無料講座。チェンマイにあるタイ国文部省公認のチェンマイクラシックアートタイマッサージスクール(CCA)の無料オープン講座です。タイマッサージは、親指だけでなく、手のひら、肘、膝、足を使います。これらのタイマッサージのテクニックを説明して行きます。


10時間目

タイマッサージでは、具体的に、親指、その他の4指、手のひら、手根、肘、膝、足など、様々な体の部分を駆使してマッサージを施します。
それは必ずしも施術される側の利益だけでなく、施術者の疲労を軽減し、体の過度な消耗を防ぐ意味でもあります。

授業で良くつかわれるテクニックの用語で、略語で呼ばれる物と名前で呼ばれる物にそれぞれ「暗記マーク」をつけてますので、授業の前に覚えておくようにしてください。
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理論講座
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タイマッサージ道
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タイマッサージの分類
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四大元素理論とタイ伝統医学の基礎
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10本の主要エネジーライン
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行列のできるマッサージ
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タイマッサージの秘訣と独特のリズム
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タイマッサージの4ポーズ
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タイマッサージのテクニックと略語
11時間目
タイマッサージの解剖生理学(1)
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タイマッサージの解剖生理学(2)
13時間目
タイマッサージの法律
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タイハーブとタイ伝統医学
15時間目
ルーシーダットンとヴィパッサナー瞑想
16時間目
理論テスト

タイマッサージのテクニックと略語
プレッシャーテクニック 〔★は強度を表します〕
親指は先でなく腹で押します。
ですからセラピストを、長くやると親指がうまい具合に親指がしなって来ます。
始めからしなっている人はマッサージに適しています。
やはりマッサージで一番使うのは親指なのではないでしょうか。

左はタイのロイヤルマッサージの親指の鍛え方です。
親指を含め2本または3本の指で体を浮かせます。
体重が60kgとすれば、半分の30kgの体重が、指にかかることになり、親指には10kg〜15kgの体重がかる計算になります。
先ずはその位の力に耐えうる親指の骨や筋肉を作るということです。
職業病と言えるのでしょうか、長くセラピストをやっている人はほとんど親指を痛めています。
ですからセラピストは、親指のストレッチと筋肉のマッサージは毎日する必要があります。。
CCAでは、肘・膝・足を使用して親指を使わない技を、「サムフリーテクニック」と読んでいます。
これはレベル3−4で教えるテクニックです。

親指では忘れがちなことですが、親指であれ、手のひら、肘、膝、足であれ、これらの部位で押すのでなはく、当てるだけです。
コツはそこに体重を移動させると言うことです。
当てた部分に、洗面器にたっぷりはった水をゆっくり注ぐことをイメージしてください。

肘うちと言えばムエタイです。
実際に肘うちでKOすることが最も多いでしょう。
他の格闘技は肘うちを禁止していることがほとんどです。。
それは膝などより鋭さがあって、肉を切ってしまうことも多いからです。
膝が鈍器で殴るのだとしたら、肘は刃物切る感じです。
左手の手のひらを右手の拳で打っててみましょう。
そして今度は右肘で左手の手のひらを打ってみましょう。
肘の方が、はるかに破壊力があります。

拳は、手首と肘の2関節が力を吸収してるのに対し、肘は吸収する関節がなく力がそのまま伝わります。
そのため、タイマッサージは、小さなポイントを強めに押すことができるのです。

時々肘をとても不器用に使う人がいますが、そいう人は肘の構造を理解するとうまく使えるようになると思います。
肘関節は、肘から上の@上腕骨、肘からしたのAとう骨とBしゃっ骨の合計3本の骨の集まりです。
Aとう骨は、親指側から肘へ、Bしゃっ骨は小指側から肘へ向かっている骨です。
肘で押すと言うのは、このBしゃっ骨の肘側のデッパリの「ちゅう頭突起」
で押すのです。

肘を何となく扱いにくい人は、常に小指を意識し、小指ににつながっているステッキ(棒)で押すイメージをもつことが良いでしょう。

膝では押さない? Knee Press
ムエタイで活躍する強い破壊力のある膝は、タイマッサージでは、あまりにも強すぎて実は膝では押しません。
ソフトに当てて、ストレッチの支点にするか、手、腕、肘のコントロールで、当てた部分に「じわーっ」とウエイトをのせます。。
使うのはa.膝の「さら」、b.膝下の「じんたい」、c.すね骨の横の「きんにく」です。

下はCCAのレベル3-4の膝テクニックです。

足の使いかたは1つではなく、使う部分が4箇所あって、それぞれ強さと用途が違います。
格闘技の足技も、足の形や硬さを利用して、前蹴り(@)、横蹴り(C)、カカト落とし(B)などの技があります。
タイマッサージの場合は、相手に打撃を与えるわけではないので、格闘技であまり使われない土踏まず(A)の部分もよく使います。
土踏まずは、腕や脚の円柱状の部分にスッポリおさまります。
格闘技と言えば、タイでは空手と韓国の古武道テキョンが合体した「テコンドー」がとても盛んです。
北京オリンピックで銀メダルをとったソーンは、タイでは一躍アイドル的な人気者になりました。
カカト落としはK-1の故アンディフグの得意技でしたが、テコンドーでは「ネリョチョギ」と言います。
タイマッサージでは筋肉が強く硬い部分を緩めるためにカカトも良く使用されます。
女性が後ろから暴漢に組み付かれた時は、カカトで相手の足の甲を踏みつぶすのが一番有効です。
この技は危険すぎて、格闘技でも禁止されています。
足は伸びきった状態より、膝に遊びがあった状態で繰り出した方が強く使えます。
サークルテクニック 〔☆は柔度を表します〕
                風の門を開くテクニック
血止めとは、腕の付け根や脚の付け根の血流の流れを、手や膝で一定期間止めてから、放す技です。
実際に血流が完全に止まるわけではなく、血流がある程度制限されます。
タイマッサージでは効果として「新しい血が入れ替わる」と言います。
レシーバーは、放された血流が体をいっきに流れることで、体がジーンと熱くなり、一種の爽快感を味わいます。
血管を止めると言うと「加圧トレーニング」が思い浮かびます。
加圧トレーニングは、腕の付け根と脚の付け根に適正な圧力をかけて血流を制限しながら運動することで、@ダイエットA血行促進B筋力アップCケガの回復D若返り・美肌に効果があると言われています。
適正に血流を制限すると、腕や脚に血液がプーリング(滞留)していきます。行き場を失った血液は今まで血の流れていなかった場所に流れるようになります。
東京大学の石井直方教授らの研究を通して、体はきついトレーニングを続けたときと同じ状態になっていると考えられています。
この状態でトレーニングを行うと、軽い負荷でも大きな負荷をかけたときと同じ効果が得られるのです。
さらに、脂肪を燃焼させたり、肌の弾力を維持させたりする働きのある、成長ホルモンの分泌量が増大します。
除圧後は血行がよくなるので、冷え性の改善や肩こりの緩和も期待できます。』(加圧トレーニング本部 のHPの文章を引用)

加圧トレーニングの理論を借りると、タイマッサージの血止めは、
1.血止めによって、行き場を失った血が、新しい道(毛細血管)を作って、地が末端の隅々まで行き渡る。
2.血止めによって、血流を制限したので、脳が心臓にモット血液を送るように命令し、血止めを放したときにいっきに大量の血液が流れて、老廃物を押し流す。
と言うAの血行促進効果は当てはまりそうです。

ただし、心臓に障害がある人、高血圧の人などの人には施術が禁止されています。
これは加圧トレーニングも同じです。
テクニックの用途別解説
テクニック 方 法 効 果 施術の注意
プレスまたはプレッシャー(押す) 筋肉を押して力を加えることですが、指先の腹、手のひら、肘、膝、足などの体の部分または道具を使って押します。 筋肉、腱、筋膜を伸ばして弛緩させ、血管を拡張させ、血の循環を良くすることと、神経系統を刺激して内臓の働きを活発にすることです。
筋肉や血管を傷つけ、神経系統を麻痺させたり、骨折させたりする危険があります。
スクイーズ(絞る) 手の親指と後の4指で両側から挟んで絞るか、両手を組んで手のひらで絞ることで、両面から筋肉を圧迫するテクニックです。 プレスと同様に、筋肉、腱、筋膜を伸ばして弛緩させ、血管を拡張させ、血の循環を良くすることと、神経系統を刺激して内臓の働きを活発にすることですが、これを両面からするという効果があります。
筋肉や血管を傷つけ、神経系統を麻痺させたり、骨折させたりする危険がありますが、その他不必要な力を入れすぎてセラピストのエネルギーを消耗させることがあります。
ローリング(転がす) 腕、丸い棒、ボールなどの丸い部分で、大きな筋肉の部分を転がして押します。
筋肉を持続的に圧迫し、伸ばしたり、弛緩したりすることです。 肉離れを起こすことがあります。
スライド(擦る) 皮膚を前後左右に擦る、または円を描くように擦ります。 皮膚を伸ばして拡張させ、毛穴を開き、皮膚の毛細血管を拡張し、温めます。
オイル、軟膏、パウダーなどの潤滑剤が一緒に使われることがあります。
乾燥した皮膚を施術するときに、皮膚を傷つけたり、痛みや刺激をクライアントに与えます 
サークル(円を描く) 筋肉を押して、前後左右に動かし、または円を描くように撫でます。  ソフトなタッチで、力を拡散させます。
手足の甲、胸、頭蓋骨、関節の部分などの肉の薄い、敏感な部分、筋肉があまりない部分のマッサージに効果があります。
ローテイト(回転する)

関節を回転します。
関節のまわりの腱や筋膜を伸ばし、関節に潤滑油を行き渡らせ、その動きをスムーズにします。
関節まわりの腱や筋膜を傷つけ、関節炎や関節のズレを起こすことがあります。
ツイスト(捻る)
筋肉を逆方向に回します。
ストレッチ(伸ばす)
筋肉を伸ばしたり、関節を伸ばします。
プル(引っ張る)、クラック(音を鳴らす) 指、手首などの関節関節を引っ張りたり、音を鳴らします。 音をだして関節の空気だまりを気化させて、関節の動きをスムーズし、爽快感を感じさせます。
皮膚と骨の間で激しい摩擦を起こしますので、皮膚、骨、筋膜、関節などを痛めることがあります。
パット・ヒット・チョップ(手のひら・拳・合掌で叩く) 手のひらや拳、手のひらを合わせて、リズムカルに筋肉を刺激します。 この手法は筋肉を圧迫した後、筋肉の緊張を緩和し、筋肉の動きを良くするために使います。
内出血、筋肉痛を起こすことがあります
11時間目
タイマッサージの解剖生理学(1)